生理学研究所 生体機能調節研究領域

心循環シグナル研究部門
Division of Cardiocirculatory Signaling
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【ごあいさつ】

 平成25年8月1日付で心循環シグナル研究部門を運営することになりました。心循環シグナル研究部門は、心臓・血管の病態生理学研究から病気の原因となる創薬標的タンパク分子の動き(揺らぎ)に着目し、ストレス適応から不適応へと変換するプロセスの中で生じるタンパク分子の構造機能改変(リモデリング)の分子機構の解明を目指します。
 また、当部門は生理学研究所の中でも伝統ある循環生理学を受け継ぐ唯一の研究部門でもあることから、「温故知新」の旗を掲げて心血管生理学の活性化に努めていきます。
 なお、前所属である九州大学大学院薬学研究院との連携もこれまで通り続けていきます。昨年、創薬育薬産学官連携分野の立ち上げ時に示した下記の研究につきましても継続していく所存です。循環器創薬研究に興味がありましたら、遠慮なくご連絡ください。

 

1.心循環ホメオスタシス維持の機構解明とEBMに基づいた治療戦略の確立

目に見える病状だけを改善させるのではなく、病気の根底となる原因を究明し、根本から改善させるというEvidence-based Medicine (EBM)が提唱されるようになり、循環器疾患の治療戦略も大きく変化しています。当分野では、心不全や高血圧を全身性の疾患と捉え、腎臓や神経など心血管と連関する臓器の恒常性を制御する新たな標的タンパク質を同定し、創薬研究につなげます。

2.生物学と有機化学との融合分野「ケミカルバイオロジー」の推進

 近年、化学の原理から生命現象を読み解く新興学際分野「ケミカルバイオロジー」が有機系薬学で盛んに進められるようになり、九州大学薬学部にも多くの魅力的なシーズが出てきています。しかし、これらシーズを創薬につなげていくためには、個体レベルでの評価が必要不可欠となります。当分野では、生物系の立場からケミカルバイオロジーを展開させることで、薬学研究組織の知識・技術をフル活用できる新しい学問領域の構築を目指します。


3.産学官連携強化による創薬・臨床コラボ教育研究の推進

 大学病院や官公庁、製薬企業とのチーム組織を構築し、それぞれが持つシーズを出し合って臨床を視野に入れた研究を進めていくことで、循環器分野の高い専門知識・ノウハウをもった若手科学者の育成を目指します。

 

 これだけ大きな目標を実現させるためには、若いエネルギーが必要不可欠です。同じ仕事(研究)するのであれば、大義(やりがい)ある仕事に本気で挑戦してみませんか?私たちは、研究で完全燃焼してみたい「アツい若者」を大歓迎します。

 
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