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巻 頭 言

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 生理学研究所は昭和52年(1977年)5月2日に創設されました。生理学研究所の使命は「人体の機能を総合的に解明することを究極の目標に、生体を対象として、分子レベルから固体レベルにわたる各階層において先導的な研究を推進する」ことにあります。

 生命科学は近年ますます高度化するとともに多様化しています。とくに、分子生物学や遺伝子工学の進展には目を瞠らされるものがあります。生体機能の非侵襲的計測法の開発もまた人体機能の総合的解明を目指す研究に大きなインパクトを与えています。このような生命科学研究の進展の流れの中にで、生理学研究所は常に先導的な役割を果 たしてまいりました。 さらに,生理学研究所は研究者の育成機関としても大きな役割を果たしており、とくに,昭和63年10月に開学された総合研究大学院大学においては、生命科学研究科の生理学専攻を担当してまいりました。

 生理学研究所は大学共同利用機関法人自然科学研究機構として、国立大学法人と同様、公共の機関であり、世界に開かれるべき機関であります。生理学研究所では、大学をはじめとする外部の研究機関との共同研究のほか、外国人研究者や留学生の受入れ、また、自然科学教育や生涯学習をはじめとする地域振興事業への協力、などにも力を注いでまいりました。  生理学研究所は今後とも創設以来の使命を遂行する覚悟であります。皆様方のご理解とご支援を切にお願い申し上げる次第であります。

生理学研究所長 水野 昇
MIZUNO,Noboru


水野  昇: 医学博士。京都大学名誉教授。東京都神経科学総合研究所名誉所長。京都大学医学部医学科卒業。京都大学医学部助手,広島大学歯学部助教授,京都大学医学部助教授,京都大学医学部教授,大学院医学研究科教授,(財)東京都神経科学総合研究所長,(財)東京都医学研究機構東京都神経科学総合研究所長を歴任し,平成15年4月1日から生理学研究所長となる。
専攻:神経解剖学



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