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情報処理・発信センター

概要

人体の機能とその仕組みを解明する学問としての生理学を研究する生理学研究所から,社会へ向けた適切な情報を発信する。そのために必要なネットワーク維持管理も行う。

生理学研究・教育情報の発信を,WEB・出版物・シンポジウムを通して企画遂行する【広報展開推進室】とともに,研究所の各種評価作業ならびに資料展示室の整備を行う【点検評価連携室】。人体生理学についての教育・啓蒙を進め【医学生理学教育開発室】,コンピュータ資源に加え,メール,WEBなど情報ネットワークの各種サービスを管理・維持する【ネットワーク管理室】。

センター長 (併任)
教 授  永 山 國 昭 (生理学研究所兼務)  NAGAYAMA, Kuniaki



広報展開推進室


人体の機能とその仕組みを解明する学問としての生理学を研究する生理学研究所から,社会へ向けた適切な生理学研究・教育情報の発信を企画・遂行することを主たる業務とする。人体生理学についての教育・啓蒙活動,WEB・出版物・シンポジウムなどを行う。一般広報誌「せいりけんニュース」を発行している(隔月)。また,岡崎げんき館で市民講座を定期的に開催している。


職  員

永山 國昭 室 長(併任)  永 山 國 昭  NAGAYAMA, Kuniaki
東京大学理学部卒,同大学院修了,理学博士。日本電子(株)生体計測学研究室長,科学技術振興事業団プロジェクト総括責任者,東京大学教養学部教授,生理学研究所教授を経て平成13年2月から現職。
専攻:生物物理学,電子線構造生物学,生理現象の熱統計力学。
小泉 周 准教授  小 泉   周  KOIZUMI, Amane
慶應義塾大学医学部卒,医学博士。慶應大学医学部(生理学教室)助手,平成14年米国マサチューセッツ総合病院,Howard Hughes Medical Institute,ハーバード大学医学部研究員を経て平成19年10月から生理研准教授。
専攻:神経生理学,視覚生理学。

点検連携資料室


生理学研究所では,1993年度より毎年点検評価を行ってきた。また2004年の法人化後は,それに加えて年度計画の作成・業務実績報告書の作成などの評価作業を行ってきた。これらの作業は研究所の運営にとって必須の作業であるが,労力を要する作業である。これまでの経験から,基礎的なデータの集積が,作業自体およびその効率化に不可欠であることが明らかになってきたため,2007年4月に点検評価資料室を設置し,2004年開始の第1期中期目標期間の評価に関わる実務作業を行った。

評価に関する主な業務は,(1)年度計画の作成,年度業務実績報告書の作成,中期計画期間の実績報告書の作成などの中期計画にかかわる評価,(2)研究所の点検評価作業,(3)これらに関係するデータの整理・集積,である。

また当室では,山岸俊一名誉教授のご助力とご支援を得て,新たに開設した資料室にて研究所の活動を示す資料の整理と保存を開始している。


職  員

井本 敬二 室 長(併任)  井 本 敬 二  IMOTO, Keiji
京都大学医学部卒,医学博士。国立療養所宇多野病院医師,京都大学医学部助手,講師,助教授,マックス・プランク医学研究所研究員を経て,平成7年4月から生理研教授。
専攻:神経生理学。
村上 政隆 准教授(併任)  村 上 政 隆  MURAKAMI, Masataka
京都府立医科大学卒,医学博士。大阪医科大学助手,生理学研究所助教授を経て平成15年4月から生理研准教授。
専攻:分子生理学,外分泌腺分泌機構とエネルギー供給,傍細胞輸送。

医学生理学教育開発室 (客員研究部門)


生命科学の初学者が自学自習しやすい教材「一歩一歩学ぶ生命科学(http://life-science-edu.net)」の開発を推進している。まず,最重要な情報,その説明モデルが何であるのかを科学的に抽出した。また,情報を一歩一歩提示し,ステップごとに,静止画も重要情報を図示するように斬新な構成とした。さらに,2者択一の問題を提示し,学んだ情報をただちに使ってみることができる機会を提供した。動画と音声による説明,自動採点,フィードバック付き模擬試験などのIT機能も提供している。今後,wiki機能を実装したり他分野との統合を推進する予定である。


図1
図1 血友病の男性と正常な女性との間に可能な,子供の遺伝型を説明するイラスト。X染色体,第Ⅷ因子の座,そこにおける第Ⅷ因子遺伝子の有無,形質それぞれが,男性,女性,4通り可能な子供に図示されている。


図2
図2 正常,動脈硬化症における動脈弾性の血圧におよぼす影響を示すイラスト。弾性の有無,内径の変化,力の方向,末梢における血流が明確に示されている。


職  員

渋谷 まさと 客員教授  渋 谷 まさと  SHIBUYA, Masato
東京慈恵会医科大学卒。昭和大学医学部第二生理学教室講師を経て平成18年4月から女子栄養大学短期大学部生理学研究室教授。平成19年9月より情報処理・発信センター・医学生理学教育開発室客員教授。
専攻:医学生理学教育。

ネットワーク管理室


今や研究を進める上で,コンピュータや情報ネットワークは無くてはならないものになっている。当室は,データ解析,モデリング,シミュレーション,可視化,数式処理,統計解析,DNA配列情報解析,電子回路設計などを行うソフトウェア供用環境である生体情報解析システムを備え,多くの所内研究者に利用されている。同時に高速で安定した情報ネットワークやそれを利用したメールやWebなどの様々な情報サービス,および端末・周辺装置群を管理・運用している。また,これらの設備を有効に利用するための技術開発を進めている(図1,2)。


図1 生体情報解析システム
図1 生体情報解析システム

図2 ネットワークサーバ群
図2 ネットワークサーバ群

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