生理学研究所年報 年報目次へ戻る生理研ホームページへ

はじめに

平成14年度の生理学研究所年報をお届けします。

 平成14年6月に、山手地区(元愛知教育大学の運動グランド)に本機構の新研究棟の第一期分が公式に開設されました。その後、第二期工事、第三期工事が順調に進行し、それらの完成も間近く、山手地区に壮大な研究棟群が立ち並びつつあります。岡崎国立共同研究機構3研究所のための共通研究施設「統合バイオサイエンスセンター」「計算科学研究センター(一部)」「動物実験センター(一部)」「アイソトープ実験センター(一部)」に加えて、3研究所のかなりの研究部門・施設のうち、一部は既に移転し、さらに第二期、第三期工事終了を待って、さらに一部が移動する予定です。生理学研究所はここ数年来、教官、大学院学生、非常勤研究員等が急速に増加し、過密状態が続きましたので、やっと適正なスペースが得られると期待されます。

 一方、国立大学の「国立大学法人」への移行と同様に、大学共同利用機関の15研究所も平成16年度から「大学共同利用機関法人」として4機構に編成されることが決定し、生理学研究所は岡崎研究機構の分子科学研究所、基礎生物学研究所と共に「自然科学研究機構」に入ることになりました。そこには、我々3研究所に加えて、国立天文台(東京三鷹)と核融合科学研究所(岐阜県土岐市)も一緒になります。他の大学共同利用機関もそれぞれ3つの機構に分かれて統合され、計4研究機構が成立します。生理学研究所は設立後27年を経て、来年4月には新しい局面を迎えることになります。目下その準備に追われており、関係する教官、事務官など会議に多忙を極めています。

 これを書いている私は、申し遅れましたが、生理学研究所長職を本年3月で任期満了となり、4月から岡崎国立共同利用研究機構長に移動しましたが、昨年度の年報のため執筆の勤めを果たしている次第です。後任の生理研所長には本年4月水野昇先生が就任されました。

 水野昇新所長を中心に、生理学研究所全構成員の一層の御活躍と御発展を信じ、祈念します。

平成15年10月

前生理学研究所長(現岡崎国立共同研究機構長)  佐々木和夫


このページの先頭へ年報目次へ戻る生理研ホームページへ
Copyright(C) 2003 National Institute for Physiological Sciences