生理学研究所年報 第29巻
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はじめに

 生理学研究所年報第29巻をここに刊行し、平成19年(2007)年度における共同利用研究機関としての生理学研究所の事業活動、研究成果の報告をさせていただきます。
 生理学研究所は、1977年5月に開設されて本年で31年目を迎えました。そして、2004年4月より大学共同利用機関法人自然科学研究機構を構成する5研究機関の1つとなって4年目となりました。「法人化」の後に、生理学研究所は自己努力によっていくつかの組織改変を行いながら、「人体基礎生理学の研究と研究者育成のための唯一の大学共同利用機関」としての役割をよりよく果しうる体制を整えてまいりました。2007年度におきましても、運営費交付金の削減の続く中にもかかわらず、コミュニティ研究者の皆様のご協力と、所員一同の努力によって、多数の共同研究を行いつつ大きな成果をあげることができたものと自負していますが、関係者の皆様のご評価・ご判定を仰ぐ次第であります。
 幸い、Erwin Neher教授(マックスプランク研究所、ノーベル賞受賞者)からは2007年5月の30周年記念に対する祝辞として“an excellent and internationally shining research institution”との賛辞をいただき、Ole Petersen教授(リバプール大学、英国生理学会長)からは2007年10月に行われたサイトビジット外部評価において“an outstanding institution doing cutting edge research over a wide range important areas of physiological sciences”、“one of the most visible, effective and highly regarded research institutions in Japan”との評価をいただくことができました。これらを励みに、われわれ所員一同「生体を対象に分子、細胞、器官、個体レベルの研究を推進し、究極において人体の機能を総合的に解明することを目標とする」という創設来の基本姿勢を堅持しながら、主として脳の働きと生体恒常性の仕組みについての世界トップレベルの研究を推進し続けることができるよう、引き続き努力を重ねてまいりたいと考えております。皆様方のご支援・ご鞭撻を心よりお願い申しあげます。

平成20年11月1日

生理学研究所長 岡田泰伸


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