2009年8月24日-8月28日
担当:重本隆一(脳形態解析研究部門)
【概要】
生理学研究所のトレーニングコースは,今年で20回目を迎え、大学院生やポスドクレベルの広い分野からの若い研究者が,生理科学における実験技術を学ぶ場として完全に定着した感がある。毎年7月下旬から8月上旬に行われてきたが,本年は国際生理学会などの日程を考慮し,8月下旬に行われた。しかし受講希望者の数やコースの内容には例年に比べて大きな変化はなく,今年も約150名の参加者を得て,好評のうちに終了することができた。本年も実習内容に関する満足度は極めて高く,アンケートにおいては「満足した」という回答が96%を占め「まあまあ」まで含めれば100%に達している。またトレーニングコースをきっかけとして,研究者間の交流が始まったり深まったりすることによって,共同研究に発展することも頻繁に認められる。このことは,生理学研究所の大学共同利用機関としての使命を果たしていく上でも,トレーニングコースが既に重要な位置づけを持っていることを示している。今後とも我が国における最先端の生理科学実験技術の普及,生理学研究のレベル向上,新たな共同研究の促進に,生理学研究所のトレーニングコースは大きな役割を果たしていくものと考えられる。
各コースのさらに具体的な内容に関しては,以下を参照されたい。
http://www.nips.ac.jp/training/2009/courses.html
トレーニングコース終了時には,例年参加者からアンケートをいただいている。次ページに最近5年間のアンケートの主な質問項目に対する回答結果の集計を示す。ほとんどの項目について,毎年似かよった結果が出ており非常に安定した高評価を得ていることが分かる。具体的なコメントについても以下に公開されている。
http://www.nips.ac.jp/training/2009/TC2009Q.pdf
【アンケート結果】受講者 148名,うち回答者132名(回収率89%)