生理学研究所・脳機能計測支援センターでは、以下のプロジェクトのいずれかにおいて主体的に研究を進めることのできる研究員を募集します。
- 安静時脳活動データを用いた精神・神経疾患のバイオマーカー開発(AMED革新脳・技術開発個別課題「脳状態情報と刺激関連情報の線形結合による脳活動モデリング法の開発」)
- Deep learningとfMRIの融合による脳内価値情報処理機構の解明
- 多ボクセルパターン解析(MVPA)を用いた味覚処理の脳内基盤の解明
- 脳機能ビッグデータ解析による「こころ」の基本単位の解明
仕事内容
定藤教授の統括の下、近添准教授と協力して、機械学習を応用した機能的MRI研究に従事していただきます。主たる業務は機械学習を用いた画像データの解析、fMRIデータの解析、およびこれらを組み合わせる新規解析手法の開発です。特に、安静時脳活動データの経時的変化に着目し、精神・神経疾患の診断および治療効果の判定に実用可能なバイオマーカーの開発(プロジェクト1)や、深層学習により訓練された人工神経回路の情報表現と、人間の脳内での情報表現のギャップを埋め、個人の嗜好を模倣する人工神経回路を開発するプロジェクト(プロジェクト2)、human connectome project (HCP)データを機械学習的手法で解析することにより、脳活動データから「こころ」の基本単位を解明しようとするプロジェクト(プロジェクト4)に取り組んでいただける方を歓迎します。そのため、神経科学領域の研究経験がなくても、プログラミング経験のある方を優先的に採用します。また、プロジェクト1は「革新的技術による脳機能ネットワークの全容解明プロジェクト」において採用されたプロジェクトであり、パフォーマンスに応じて比較的長期間(最長5年間)に渡って雇用の更新が可能です。研究成果を直接的な社会貢献につなげるチャンスですので、強い意欲を持つ方の応募を期待します。
参考論文:Chikazoe et al., Nature Neuroscience , 17, 1114-1122 (2014)
Chikazoe et al., Nature Communications, 10 (1), 1048 (2019)
勤務地
募集人員
着任時期
研究分野
統合生物/神経科学/神経生理学・神経科学一般・(7)計算論的神経科学
情報学/情報学基礎/統計科学/(4)統計的パターン認識
工学/機械工学/知能機械学・機械システム/(6)情報機器・知能機械システム
職種
研究員・ポスドク相当
勤務形態
応募資格
博士号取得者、または着任までに取得見込みの方で、matlabやpythonなどを用いたプログラミング経験のある方。神経科学や心理学の研究経験は問いません。
待遇
【任期】2020年3月31日まで。(評価により翌年度以降も更新可能(最長5年間))
【給与】本機構支給基準に基づき、経歴・能力等により決定
その他本機構就業規程の定めによる
募集期間
選考内容
書類選考後、面接等を行います。 結果は電子メールにて通知します。
応募方法
- 履歴書(様式任意・写真添付・電子メールアドレス記載)
- 研究業績一覧(様式任意:論文・学会発表など)
- 主要論文3編までのpdf
- 研究の抱負(A4用紙1枚を目安:これまでの研究内容の概要、今後の抱負等)
- 照会可能な推薦者2名の連絡先(氏名・所属・電子メールアドレス・電話番号)
問合せ先
生理学研究所 脳機能計測支援センター
准教授・近添淳一
email: chikazoe[@]nips.ac.jp([@]は@)/ TEL: 0564-55-7842