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2009年10月19日

関係者各位

奨励研究採択課題技術シンポジウムの立ち上げに関する
現状調査へのご協力について

生理学研究所技術課は、昭和54年(1979年)2月に第1回生理学技術研究会を開催以来、大学と大学共同利用機関の技術職員の技術向上と技術交流を目指し、生理学技術研究会を開催してきました。

当時、技術職員の組織と言えば大学での共通機器室にしかみられないなかで、大学共同利用機関に技術職員の組織として課の設置が認められ、技術課はその役割を果たすために、技術研究会の開催とその報告書の刊行を通して、大学共同利用機関としての技術課の役割を果たすことを決意いたしました。そして4半世紀を経た今日、大学では組織化の努力も進み、組織の報告書の刊行を見る時、これまでの生理学技術研究会が目指してきた目標、目的は大学で達成されつつあり、今後も従来の研究会を開催していくことよりも、大学共同利用機関としての技術課にしかできないような新たな研究会の立ち上げと拠点作りを進めることがこれからの技術課の使命であると考えるに至りました。

平成16年4月からの法人化により生理学研究所も急速に流動化しております。生理学研究所は、基礎生物学研究所、分子科学研究所、国立天文台、核融合科学研究所とともに自然科学研究機構として統合、再編され、新たな出発を始めました。またこうした組織の再編とともに、技術職員等を対象にした科学研究費補助金(奨励研究)も競争的資金制度のもと大きく変わりつつあります。奨励研究の上限額も100万円に引き上げられ、奨励研究を志す人に門戸を大きく開き、その活動への期待とともに、技術職員の社会的自立も強く求められております。

こうしたなか科学研究費補助金(奨励研究)の採択および申請者を基本にした研究会の開催を技術課が呼びかけ、これまでの技術課の招聘から参加者の自己参加へと力点を移し、参加者と課が協力し、奨励研究報告を中心とした全国レベルの研究会の開催を目指したいと考えるに至りました。

幸いにも、技術課では平成12年度から、技術職員のスキルをより強く社会に開示していくために、奨励研究の採択者による採択課題の報告会を『課題報告型技術シンポジウム』と命名し、生理学技術研究会の一企画として実施してきました。大学共同利用機関法人として出発した平成16年度からは、「奨励研究採択課題技術シンポジウム」と改称し、技術職員の異分野、異業務の連携、さらには大学、大学共同利用機関、小、中、高等学校、民間企業との技術連携も進める新たな技術拠点形成事業を大学共同利用機関・技術課の責務として立ち上げ、奨励研究採択者および申請者を糾合した本格的な技術シンポジウムに発展させ、奨励研究発表の拠点形成を目指したいと考えております。

今後その実施に当たり、奨励研究採択者および申請者の現状を把握し、移行への準備と今後の運営方針の整備も行いたいと思いますので、現状調査にご協力をお願いいたします。なお、現状調査は下記のサイトからご回答ください。調査結果につきましては、当シンポジウムの方針立案のみに使用させていただきます。

大学共同利用機関法人 自然科学研究機構
生理学研究所 技術課長
大河原 浩

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