新年を迎えて

【2011年01月07日】

自然科学研究機構生理学研究所 岡田 泰伸 

2011年、明けましておめでとうございます。生理学研究所(「せいりけん」)の約350名の職員・大学院生を代表して、市民の皆様に謹んで新春のごあいさつを申し上げます。
 「せいりけん」は、「ヒトのかただと脳の働きとそのメカニズム」に関する基礎的研究を、大学と共同で行っています。おかげさまで、世界トップクラスの研究を推進し、その成果につきましても「せいりけんニュース」や「せいりけん市民講座」や多数の講演会や出前授業で皆様に報告させていただいてまいりました。本年も更に努力を注いでまいりたいと思っております。
 資源に乏しい日本においては、科学・技術が最も大きな力であり、それを枯らさずに伸ばすためには基礎的科学研究・学術研究への長い目での手厚いサポートが不可欠であります。市民の皆様の暖かいご理解をお願い申し上げると共に、国の政治がこの点の認識において右顧左眄する事のなきよう願ってやみません。

“東海愛知新聞”2011年1月7日号 1面 より転載