生理学研究所へようこそ せいりけん 一般公開 「見て聞いて感じてみよう!心と体の不思議」

【2011年11月04日】

 生理学研究所(せいりけん)の一般公開に、ようこそお越し下さいました。せいりけん一般公開は、市民の皆様にせいりけんがどのような研究を行っているのかの全てを見ていただき、その成果をお楽しみいただきたいと、3年に一度開催されています。2011115日開催の今回のテーマは、「見て聞いて感じてみよう!心と体の不思議」です。このテーマにもあらわされているように、多くの参加体験型のイベントや3次元(3D)画像を織りまぜた企画となっています。

せいりけんは、「人体の機能とその仕組みを総合的に解明することを究極の目標」にして1977年に設立された人体基礎生理学の研究・教育のための大学共同利用機関です。現在は、「ヒトのからだ、とりわけ脳、の働きとそのメカニズム」に関する世界トップレベルの基礎的研究を、大学と共同で行い、この分野で世界で活躍する若手研究者を育成しています。人々が健康な生活を送るための科学的指針や、病気の発症のメカニズムを解明するための基礎となる科学的情報は、このような人体基礎生理学によって与えられます。それゆえ、所員一同、大変重要な役割を担っていることを自覚しつつ、一生懸命働いております。

 本年のせいりけん一般公開では、特別企画として、日本生理学会との共催でシンポジウム「心と体の環境適応力」を開催します。宇宙飛行士・向井千秋さんの夫君でもあり、エッセイストとしてもご活躍の医師・病理学者の向井万起男さんや、COP10で活躍された環境経済学者の香坂玲さんをお迎えしてのシンポジウムで、従来の医学生理学とは異なる視点で種々の環境変化に対応した心と体の適応力について議論される予定です。また、子育て応援企画として、「赤ちゃんや幼児の“笑顔”と“遊び”」というタイトルで2つの講演が行われますので、お子様連れでのご参加も歓迎しております。その他、「嘘をついても脳は正直!脳波をつかった嘘発見器の実演」、「ネズミの受精卵を見て操作してみよう」、「脳内神経回路が活性化する様子を見てみよう!」、「マッスルセンサー工作体験教室」や、「生命科学(人体)の簡単なクイズに答え、合格証をもらおう!」などの参加体験型イベントも開催します。そして、全ての研究室の研究内容を約30の展示によって、3D画像を交えながら、紹介しております。

 岡崎市教育委員会の後援によって、岡崎市理科作品展の小中学生の作品の中から未来の科学者の芽を持つ10作品に対し、岡崎3研究所長から「未来の科学者賞」を授与しますので、その表彰式もとりおこないます。 

 今回のせいりけん一般公開に参加された方々には、全員に新刊の「せいりけんパンフレット」と、先着2000名様には脳や体の中を立体的に覗くことができるせいりけんオリジナルの“脳と体の3D画像”と3D Shot Camビューワー(タカラトミー)のセットをおみやげにさしあげます。

 

 今回のせいりけん一般公開をお楽しみいただけたかどうか、何か改善すべき点があるかどうかなど、最後にアンケートに記入いただきますようお願いいたします。また、この機会に、せいりけんに対する皆様のご要望、ご期待についても是非お聞かせいただきたいものと願っておりますので、スタッフにお気軽にお声をおかけください。どうぞよろしくお願いいたします。