昼食セミナー

日 時 2012年05月23日 12:20~13:20
場 所 山手3号館9階東 9階セミナー室B
演 者 高雄啓三 先生(生理学研究所行動代謝分子解析センター・行動様式解析室)
演 題 遺伝子改変マウスの行動解析を起点とした精神疾患研究
要 旨

ポストゲノムシークエンス時代の中心的な課題の一つは、各遺伝子の個体レベルでの 機能を探ることであると言われている。一方、全ての遺伝子の約80%は脳で発現してお り、それらを探るためには脳における遺伝子の機能を調べる必要がある。行動様式解 析室では、各種遺伝子改変マウスに対して網羅的行動テストバッテリーを行うことで、 遺伝子・脳・行動の関係を調べてきた。その中で精神疾患様行動を示すマウスを同定 し、そのマウスの脳を解析することによって遺伝子と精神疾患の関係、さらには精神 疾患の中間表現系を明らかにすることを目的として研究を行っている。本セミナーで は、行動様式解析室の設備について紹介するとともに、これまで我々が解析してきた 中で最も顕著な表現型を示す遺伝子改変マウス系統の一つであり、非常に妥当性の高 い統合失調症モデルマウスである Schnurri-2 ノックアウトマウスの解析について最 新のデータを交えて発表する。

連絡先 深田 優子(生体膜研究部門)