所長招聘セミナー
日 時 | 2014年01月07日 16:00~17:00 |
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場 所 | 山手3号館2階西 セミナー室 |
演 者 | 西村明幸 先生(Cornell University, Department of Molecular Medicine) |
演 題 | Cdc42の新規プレニル-パルミトイル化修飾の同定とその機能的役割 |
要 旨 | 低分子量G蛋白質の一種であるCdc42には、C末9アミノ酸が異なる脳特異的な選択 的スプライシングバリアント(bCdc42)が存在するが、両者の機能的な違いにつ いてはこれまでほとんどわかっていない。今回、我々はbCdc42がCdc42とは異な る脂質修飾を受けることを明らかにした。Cdc42はC末端にCaaXモチーフを有し、 システインのプレニル化、aaXペプチドの切断、カルボキシメチル化という一連 のCaaXプロセシングを受ける。一方、bCdc42はシステインが2つ並んだCCaXモ チーフを有し、従来のCaaXプロセシング以外に、これらシステインがプレニル- パルミトイル化修飾されることが明らかとなった。また、このプレニル-パルミ トイル化修飾はCCaXモチーフを有する他の分子でも見られ、CCaXモチーフにおけ る共通の翻訳後修飾であることが示唆された。我々はさらにCaaXプロセス型とプ レニル-パルミトイル型bCdc42の機能的な違いについて解析を行った。今回、細 胞内シャペロン分子RhoGDIとの相互作用、細胞内局在における両者の違いについ て紹介したい。 |
連絡先 | 西田基宏(心循環シグナル研究部門) |