マキシアニオンチャネルの活性化にチロシン脱リン酸化が関与する 生理学研究所・細胞器官研究系・機能協関研究部門 A.H. Toychiev, R.Z. Sabirov, N. Takahashi, Y. Ando-Akatsuka, H.-T. Liu, T. Shintani, M. Noda & Y. Okada 容積センサーの1つであるマキシアニオンチャネルは多くの細胞種に発現し、虚血や細胞膨張などの条件下で活性化(開口)し、
細胞外シグナルATPの細胞外放出に関与するなど、生理学的に重要な役割を果たしている。しかしながらこのチャネル分子の本体も
未だ不明であり、その活性化メカニズムも不明であった。今回、成熟マウス線維芽細胞(MAF)やマウス乳腺線維芽細胞(C127株)に
おいて、その活性化メカニズムにチロシン脱リン酸化が関与していることが明らかとなった。また、MAFの場合には、レセプター型
チロシン脱リン酸化酵素の1つであるRPTPζが関与することが示唆された。本成果は、機構内連携研究バイオ分子センサープロジェクト
のもとでの基生研野田グループとの共同研究により得られた。 ![]() 図 チロシン脱リン酸化−チロシンリン酸化によるマキシアニオンチャネルの開閉制御 |
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Okazaki Institute for Integrative Bioscience