脳内の離れた部位間での脳磁シグナル協調活動検出の試み
第2報
河津省司(1,2,6)、中村昭範(1)、右代谷昇(3)、濱崎淳洋(4)、堀部賢太郎(5)、山田孝子(5)、加藤隆司(1)、伊藤健吾(1)
(1)長寿医療研究センター 生体機能研究部 (2)名古屋大学医学部放射線科
(3)和歌山工業高等専門学校 (4)京都学園大学
経済学部
(5)国立療養所中部病院 神経内科 (6)トヨタ記念病院
放射線科
我々は脳内の離れた部位での協調活動(Synchronization)をMEGを用いて検出する試みを行っているので報告する。MEGデータに対して脳内のVoxcelでの仮想的電流VectorをMFT(Magnetic
Field Tomography)を用いて時系列データを構成した。これに対し、最近EEGを用いRodriguez(1)らが報告しているような、時間周波数解析法を用いた解析法による処理を行った。注目する周波数成分に関してLong
distance synchronizationと思われる現象を捉えつつあると考えている。MFTによる仮想的電流Vector構成の部分に理論的、意味論的に未知な要素が考えられるものの、MEGデータでの位置情報の精度はEEGに比べて圧倒的に有利であると考えられる。さらにMRIの解剖学的位置情報との
coregirtrationとnormalizationを適用したデータベース化と統計学的手法の導入も検討している。
(1)Rodriguez E et al. (1999) Perception's
shadow: long-distance synchronization of
human brain activity. Nature 397: 430-433
発表形式: パソコン
希望発表時間: 30分