脳機能研究のためのREALTIME脳磁場測定システム
岡村昇一1、 荒川彰1、 梶原茂樹1、 冨田定1、 冨田司1、大谷芳夫6、 吉川健治2、大嶋英之4、 谷川昌司5、 平野哲夫7、吉田佳一1、 江島義道5、 高梨芳彰3、外山敬介2
1 株式会社島津製作所基盤技術研究所
2 京都府立医大第2生理学教室
3 京都府立医大神経内科
4 京都府立医大脳神経外科
5 京都大学大学院人間・環境学研究科
6 京都工芸繊維大学工芸学部
7 京都府立心身障害者福祉センター附属リハビリテーション病院
MEGを用いた脳機能研究において、測定効率向上を目的とするREALTIME脳磁場測定システムを開発した。
本REALTIMEシステムは、脳磁場測定中に、・トリガによる自動切り出し、・磁場波高値/眼電/その他外部入力による加算除外、・刺激種/反応スイッチなどイベントに応じた選択的加算平均、・ディジタルフィルタ処理、・測定時点までの等磁場図/処理後波形表示、を行ない、島津製作所製129チャネルベクトル脳磁計SBI-100の一機能として動作する。
本REALTIMEシステムを、体性感覚認知、明暗/色彩/奥行きの視覚情報処理、言語音認知に関する各研究に適用し、スループットの高い測定環境が実現できた。 また、特に研究初期段階での刺激パラダイムの最適条件検索において効果が大きいと思われた。