刺激純音の属性とoffset反応増強
渡辺昌洋、 今田俊明
NTT 基礎研究所
前回、我々は、1kHz純音で呈示時間が2.2、1.2、0.2sの音(長音)と0.2sの音(短音)の2種類を、ランダムな順番、等確率、interstimulus interval1s一定で呈示し、脳磁界反応を計測した。その結果、直前音の長音の呈示時間が長いほど、短音のoffsetに対するN1m反応のピーク振幅が大きくなること(offset反応増強)を示した。今回、前回と同じように長音(2.2s)、短音(0.2s)を呈示し、長音の属性(周波数、音圧)を変えて、122チャネル全頭型脳磁界測定装置を用いて誘発磁界反応を計測した。その結果、長音に続いて呈示された1kHz短音のoffset反応増強は、長音と周波数が等しいとき、また、音圧が等しいときに、起きることがわかった。