臨床応用
2-P13側頭葉てんかん患者における一側性の長潜時聴覚誘発反応異常
岩崎真樹1, 中里信和1, 社本 博1, 菅野彰剛2, 永松謙一1, 畑中啓作3,吉本高志1
側頭葉てんかんにおける聴覚野の機能障害を評価すべく
24例を対象にヘルメット型脳磁計を用い、一側耳トーンバースト刺激による聴覚誘発磁界を計測した。刺激耳対側半球由来のN100m反応が、一側性に消失、もしくは同じ刺激による同側半球反応に比べて明らかに小さい症例が7例認められた。この異常所見が認められた半球は、焦点側が同定された5例で、患側に一致していた。側頭葉てんかん症例の少なくとも一部においては、焦点側に一致した聴覚野誘発反応に異常を認めることがある。