システム・推定法
P23MEG
システムの製作上原弦、足立善昭、下川原正博、*春田康博、尾形久直
金沢工業大学と横河電機で開発中の
MEGシステムについて報告する。完成したMEGシステムはSQUIDセンサを80から160個備えたものであり、国内外に4台が設置されており、臨床研究と脳機能研究に用いられている。1台は縦型の装置で被検者は座位で測定され、3台は横型で被検者は仰臥位で測定されるものである。いずれの装置もSQUIDセンサをデュワーの内部にボトルシップ式の組み立て方によって組み付け、コンパクトなシステムを実現した。測定している反応はAEF、VEF、SEFのような一次の反応の他、癲癇スパイク、MRF、MMFなどである。SQUIDセンサは、50mmベースラインの同軸型グラジオメータで、外部負帰還方式を用いることでセンサ間のクロストークの低減を図っている。エレクトロニクスは非変調方式により小型化を実現し、制御用計算機にはウィンドウズマシンを採用することで使いやすさを狙ったものである。