御挨拶
2016年は、生理学研究所の隣にある基礎生物学研究所で教授をしておられた大隅良典先生がノーベル賞を受賞され、私達、自然科学研究機構の岡崎地区の研究者にとって非常に思い出深い年となりました。これからも科学の世界における日本人の活躍に大いに期待したいと思います。
国際的には、英国のEU離脱、米国の新大統領にトランプ氏が就任されるなど、「想定外」の事が多い1年でした。
2016-2017年の人事異動としては、2016年4月に、三木研作助教が、日本赤十字豊田看護大学の教授として、2016年12月に、乾幸二准教授が愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所の部長として、2017年4月に、岡本秀彦准教授が、千葉県成田市に新設された国際医療福祉大学医学部の教授として、それぞれ栄転しました。新天地での活躍に期待しています。
2016-7年も、他施設との共同研究が順調に進んでいます。国内では中央大学(山口教授)、三重大学(元村先生)、神戸大学(野口先生)、愛知医科大学(牛田教授、西原先生)、奈良女子大学(中田先生)、横浜国立大学(軍司先生)、名古屋市立大学(関谷先生)、独協医科大学(作田先生)、また国外では、ドイツMunster大学(Prof. Pantev)、米国Temple大学(Prof. Yosipovitch)との共同研究を行っています。
体性感覚、痛覚、視覚、聴覚、運動、高次脳機能(顔認知)など広範囲の領域を研究しているのが私達の研究室の特長であり、各研究者が自分の一番やりたいテーマを研究しています。しかし、皆互いに協力し合い情報を提供しあっており、教室の研究は各々順調に行われているのは何よりもありがたいことです。脳波と脳磁図を用いた研究が私達の研究室のメインテーマですが、最近はそれに加えて機能的MRI(fMRI)、経頭蓋磁気刺激(TMS)、近赤外線分光法(NIRS)といった機器を用いた研究も行い成果をあげています。
2017年6月
柿木隆介
自然科学研究機構 生理学研究所
システム脳科学研究領域 統合生理研究部門
〒444-8585 愛知県岡崎市明大寺町字西郷中38
Tel: +81-564-55-7815, 7810
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E-mail: kakigi@nips.ac.jp
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現在の主要研究テーマ
(Scientific fields that we are focusing on now are as follows:)