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「統合脳」5領域合同集会および領域班会議の実施

ならびに研究成果報告に関するガイドライン



文部科学省特定領域研究「統合脳」5領域では、合同で開催される夏のワークショップ・ 冬のシンポジウム等の集会、および領域班会議の実施にあたり、基本的なガイドラインを以下のように策定する。

  1. 特定領域研究の趣旨は、「研究交流と組織的努力による統合的脳研究の推進」であり、特に「統合脳」5領域においては、それぞれの領域内はもとより、異なる領域の研究者との交流を積極的に推進し、研究の新たな展開を図ることが期待されている。したがって、「統合脳」の合同集会では、次元の異なる分野で進行しつつある脳科学研究の交流を図り、多面的に脳機能の理解を進める趣旨に沿った集会活動であることを認識し参画することが望まれる。

  2. 各領域における領域班会議では、研究成果に関する活発な議論と情報交換を重視する。研究発表はその趣旨に沿って行われるものであり、領域全体の研究推進という視点から、領域班員に解かりやすく、有益な発表が求められる。公表済みのデータのみでなく、未発表のデータや新たな考えを自由に発表できる環境が班会議に於いて重要であり、発表にあたっては、研究知見やデータの秘匿は行わないことを共通認識とする。具体的には、話題の核心となる分子名、方法、理論、アイデアなどを伏せて発表するようなことはしない。反面、班会議における研究発表は未公開の研究内容を含むので、その内容については、守秘義務を徹底する。

  3. 冬のシンポジウムは公開であるが、夏のワークショップ、統合(領域横断的)シンポジウム、領域班会議(口頭発表およびポスター発表)は原則的に非公開とする。写真撮影やビデオ撮影については、冬のシンポジウムを含む、すべての会合、会議で禁止する。ただし、広報活動などの目的で撮影を行う必要がある場合には、領域代表者の承認を得た上で、本ガイドラインの趣旨を逸脱しない範囲内でこれを行うことができるものとする。

  4. 領域班会議における守秘義務は極めて重要であり、各領域においてはその領域の事情を考慮しつつ、守秘義務徹底のために方策を講ずることとする。

  5. 領域班会議の抄録は、「統合脳」領域ホームページに掲載するが、その抄録は会議終了後、速やかに削除する。他方、研究成果報告書は公開するので、その記載内容に関して公開不可能な研究内容については、記載しないことも可能であるが、その際に記載事項と非記載事項の選択および研究成果の説明責任等の具体的処理については、研究者が個人の責任において行うこととする。

  6. なお、以上の申し合わせは法的規制力を持つものではないため、特許申請などに関わる情報の取り扱いについては、発表者各自が責任を負うものとする。

【参考1―班会議抄録に掲載する文例】「本領域班会議において発表および議論される内容には、知的財産権等に関する秘密情報が含まれているので、参加者は、本領域班会議における秘密情報が漏洩されることのないよう厳重に管理すること。」

【参考2―署名を求める際の文例】「私は、本領域班会議において発表および議論される内容を他に漏洩することのないよう厳重に管理するとともに、秘密情報を一切の第三者に開示、漏洩いたしません。