（所属領域）　　　第一領域・公募班員
	（氏名）　　ふくど　　　　　しん 　　　　　　　　福　土　　　　審
	（所属・職名）　東北大学大学院医学系研究科 　　　　　　　　行動医学分野・教授
	（電話）022-717-8214	（FAX）022-717-8214
	(E-mail) sfukudo@mail.tains.tohoku.ac.jp	（URL） http://www.med.tohoku.ac.jp/org-j.html
（メッセージ） 　大学卒業以来ひたすら心身医学をやって来ました。現在、行動医学の教室を主宰してストレス関連疾患の研究を行っています。ストレス関連疾患の中でも、特に心身相関の追求が面白いので、専らそれに力を入れています。心身相関とは狭いように見えます。しかし、免疫、循環器、呼吸器、消化器、内分泌・代謝、筋骨格、生殖器、感覚器、と大変幅広いものがあります。われわれのグループではいずれの臓器の心身相関にも興味を持って追求しています。但し、その全てを網羅的に深く研究することは到底できません。消化器はストレスの影響を受けやすい代表的臓器です。消化器の心身相関は、脳腸相関と置き換えても差し支えないでしょう。発生学的にも消化管は最も古い器官であり、動物の根源たる器官です。消化管を機能的に運用する方向に神経系が発達して来たという見方も可能です。最近、情動形成の一成分として、身体の固有知覚の重要性を認識する研究者が増えて来ました。中でも、発生学的に古い消化管からの情報が注目されつつあります。 　その意味で、脳研究の中に、脳腸相関を加えていただいて誠にありがたく存じます。現在、掘っている箇所がヒッサリクの丘と睨んで堀り進めています。東北大学の伝統の「愚直一徹」です。道具も手から小スコップになり、今のところ大スコップくらいになったでしょうか。今後は衛星写真や、埋蔵物に注意しながらボーリングも加えてみたいと思います。 (1) Kanazawa M, Fukudo S, Nomura T, Hongo M. Electrophysiological correlates of personality influences in visceral perception. JAMA 2001; 286: 1974-5. (2) Fukudo S, Kanazawa M, Kano M, Sagami Y, Endo Y, Utsumi A, Nomura T, Hongo M. Exaggerated motility of the descending colon with repetitive distention of the sigmoid colon in patients with irritable bowel syndrome. J Gastroenterol. 2002; 37 Suppl 14:145-50. (3) Saito K, Kanazawa M, Fukudo S. Colorectal distention induces hippocampal noradrenaline release in rats: an in vivo microdialysis study. Brain Res. 2002 23; 947: 146-9. (4) Sagami Y, Shimada Y, Tayama J, Nomura T, Satake M, Endo Y, Shoji T, Karahashi K, Hongo M, Fukudo S. Effect of a corticotropin releasing hormone receptor antagonist on colonic sensory and motor function in patients with irritable bowel syndrome. Gut 2004; 53: 958-64. (5) Hamaguchi T, Kano M, Rikimaru H, Kanazawa M, Itoh M, Yanai K, Fukudo S. Brain activity during distention of the descending colon in humans. Neurogastroenterol Motil 2004; 16: 299-309. (6) Saito K, Kasai T, Nagura Y, Ito H, Kanazawa M, Fukudo S. Corticotropin-releasing hormone receptor-1 antagonist blocks brain-gut activation induced by colonic distention in rats. Gastroenterology, in press.
（研究室で有する実験技術・リソースとその公開の可能性） （ヒト）polygraph、barostat、gastrointestinal manometry、cerebral evoked potential、 positron emission tomography、 functional magnetic resonance imaging 、polymerase chain reaction （動物）barostat、high performance liquid chromatography、microdiualysis、behavioral testing （上記一部共同研究、公開個別相談）