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(所属領域) 第一領域 |
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(氏名) 久場 博司 |
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(所属・職名) 京都大学大学院脳統御医科学系 神経生物学教室・助手 |
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(電話) 075-753-4356 |
(FAX) 075-753-4349 |
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(E-mail) kuba@nbiol.med.kyoto-u.ac.jp |
(URL)
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(メッセージ) 研究班に加えて頂き,どうもありがとうございます. 私は医学部の学生時代から,人間の複雑な行動や思考を生み出す脳というものに興味があったため,卒後は,脳に直接触れることができるという(不純な?)理由から,脳神経外科(九州大学)で臨床研修を行いました.ここで,疾患による様々な神経症候をみるうちに,正常な脳機能がどのような神経細胞の具体的な働きにより実現されているのか知りたいと思うようになり,6年前に京都大学の生理学教室で研究生活をスタートさせました. 私の現在の研究対象は聴覚です.具体的には,動物の正確な音源定位能力を実現する神経機構を明らかにすることを目指しています.特に現在は,左右の耳に到達する音のわずか数十〜数百マイクロ秒という短い時間差の検出を,どのような神経回路および細胞の特性が可能としているのかという点を,電気生理学的手法と形態学的手法を組み合わせることにより調べています.これまでは,スライス標本におけるパッチクランプ法,細胞内染色,トレーサー標識,免疫染色,in-situ hybridization等の手法を用いてきましたが,最近は動物個体からの電気記録にも挑戦することにより,さらにシステム的なアプローチを目指しています.将来的には遺伝子改変動物なども用いて,分子,行動レベルからも研究を進めていけたらと考えております.などと考えながら,今はひたすらヒヨコ達と格闘する毎日です. 統合脳においては,分野を問わず多くの先生との交流を深めていけることを期待しております.研究に対する様々な考え方,アプローチの仕方を知ることにより,幅が広がり,さらに新たな展開に繋げていけるのではないかと考えております.従って,いろいろと質問することや助言を求めることもあると思いますが,率直な意見を頂けたら幸いです.また,私が力になれるようなことがあれば,喜んでお手伝いしたいと思っておりますので,遠慮なく声をかけて頂きたいと思っております. |
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(研究室で有する実験技術・リソースとその公開の可能性) スライスパッチクランプ法,細胞内染色法 動物個体からの細胞外電気記録 トレーサーによる神経回路の可視化 免疫染色,in situ hybridization等の組織学的手法 |