(所属領域)   第一領域 公募班員

(氏名)     美馬 達哉    

(所属・職名) 京都大学医学研究科附属・高次脳機能総合研究センター・助手

(電話) 075-751-3695

FAX 075-751-3202

(E-mail)  mima@kuhp.kyoto-u.ac.jp

URLhttp://HBRC.kuhp.kyoto-u.ac.jp/

(メッセージ)

 生身の人間を相手にして、経頭蓋的磁気刺激法(Transcranial Magnetic Stimulation: TMS)という(たぶん多くの皆さんにはなじみの少ない)手法を主に使って研究をしています(写真にお示ししたとおり、アイデアがわかないときには、たくさんのコイルで刺激をすることもできます!?)。そのほかにも、脳磁図や機能的MRIなどの非侵襲的脳機能検査をいろいろと組み合わせた研究手法で、運動統御に関する研究を行っています。

 TMSは、電磁石コイルとコンデンサーをつないだだけの簡単な装置ですが、さまざまな研究手法のなかでも、正常人を対象として、脳に直接電流を流して刺激や抑制を起こすことが可能であるという画期的利点を持っています。統合脳での研究テーマは、TMSを用いて、成人のヒト脳の運動野の可塑性とドーパミンの関連性を、非侵襲的に検討しています。動物実験や脳スライスでの実験が主であった可塑性についての実験系を、ヒトでの高次脳機能や臨床応用につなげていく方法を模索中です。

 そのほかに、脳波脳波、脳磁図脳磁図、脳波筋電図コヒーレンス計測を行って、システム脳科学の視点から運動統御を検討するというのも研究テーマです。

 

Mima T, Ueki Y., Hara H. Neurocognitive researches on language-related function using transcranial magnetic stimulation (TMS). Jpn J Clin Neurophysiol 32(3):205-212, 2004.

Mima T, Oga T, Rothwell J, et al.: Short-term high-frequency transcutaneous electrical nerve stimulation decreases human motor cortex excitability; Neurosci Lett 355: 85-8,2004

Ueki Y, Mima T, Oga T, et al.: Dominance of ipsilateral corticospinal pathway in congenital mirror movements; J Neurol Neurourg Psychiatr 76: 276-9,2005

Kotb MA, Mima T, Ueki Y, et al.: Effect of spatial attention on human sensorimotor integration studied by transcranial magnetic stimulation; Clin Neurophysiol 116: 1195-200,2005

(研究室で有する実験技術・リソースとその公開の可能性)

電気生理学的手法を用いた非侵襲的脳機能検査の記録と解析(脳波、脳磁図の記録とダイポール解析、周波数領域での解析、TMS実験)

最近導入したものとして、TMSと機能的MRIの同時記録。