(所属領域)  第一領域・公募         

(氏名)  稲瀬 正彦             

(所属・職名)  近畿大学医学部第一生理・教授          

                   

(電話) 072-366-0221

FAX  072-366-0206

(E-mail)   inase@med.kindai.ac.jp

URLhttp://www.med.kindai.ac.jp/physio/

(メッセージ)

大学を卒業後、内科系臨床研修を3年間受けた後に、指導医に少し勉強して来るようにと言われ、高次脳機能にも興味があったので、大学院(神経生理学)に進みました。ここで丹治教授の指導下で携わった、慢性・覚醒サルからの単一神経細胞活動の記録実験が大変おもしろく、はまってしまいました。神経細胞活動をオンラインで聴いていると、動物が何を考えているのか、次に何をしようとしているのか、よくわかるように感じたものです。以後、ワシントン大学(シアトル市)、生理学研究所(岡崎市)、電子技術総合研究所(つくば市)、近畿大学医学部(大阪狭山市)と仕事場は転々としましたたが、大脳皮質運動領野や大脳基底核の機能解明をめざして、行動下サルからの神経細胞活動の記録実験を続けてきました。

現在、高次脳における時間情報処理機構に興味を持って実験を続けています。視覚刺激の時間弁別課題を遂行中に、サル大脳皮質前頭連合野や大脳基底核から神経細胞活動を記録し、行動との関連を解析しています。時間情報処理機構の解明には、電気生理実験だけでなく、実験結果に基づくモデル研究や神経心理実験が極めて重要と考えております。本特定領域研究において、多くの研究者の方々と意見を交換し、また可能ならば共同研究を進めて、時間情報処理機構の解明を統合的に進めていきたいと考えています。

(研究室で有する実験技術・リソースとその公開の可能性)

慢性・覚醒サルでの運動系の実験・神経活動記録

     上肢運動、無拘束での歩行運動など

サル大脳皮質の微小電流刺激法・薬物局所注入法