(所属領域)    第一領域・公募班員

(氏名)       肥後 範行     

(所属・職名)産業技術総合研究所・脳神経情報研究部門   

      システム脳科学研究グループ・研究員    

(電話)

029-861-5553

FAX

029-861-5849

(E-mail)  n.higo@aist.go.jp

URL

http://unit.aist.go.jp/neurosci/sys-neuro/index.htm

(メッセージ)

大学時代に脳研究を志した時、分子レベルの脳研究とマクロレベルの脳研究が乖離していることに漠然とした疑問を持ちました。それ以来、ミクロからマクロまでの視点を持った研究を行うことを目標にしてきましたが、これまでの研究はいわゆる“組織学”の範疇をこえるものではなく、現実の厳しさを痛感しております。現在は、脳損傷後の訓練による機能回復メカニズムの研究を開始したところです。脳内で起こっている分子変化から、行動レベルに至るまでの幅広い視点が必要なテーマであるといえますが、それだけに多くの困難が予想されます。ただ、今回幸いにも「統合脳」領域に選んでいただいたことに大きな希望を抱いております。多くのバックグランドを持った先生方のアドバイスや、ご批判、または共同研究を通じて、研究の成功とさらなる発展を目指したいと考えています。やる気だけはあるつもりなので、どうぞよろしくお願い致します。

最近の論文の一部を御紹介します。

1. Higo N, Oishi T, Yamashita A, Murata Y, Matsuda K, Hayashi M (2004) Northern blot and in situ hybridization analyses of Myristoylated alanine-rich C-kinase substrate mRNA in the monkey cerebral cortex. Neuroscience, 129: 167-177

2. Higo N, Oishi T, Yamashita A, Matsuda K, Hayashi M (2004) Cell type- and region-specific expression of neurogranin mRNA in the cerebral cortex of the macaque monkey. Cerebral Cortex, 14: 1134-1143

3. Higo N, Oishi T, Yamashita A, Matsuda K, Hayashi M (2003) Cell type- and region-specific expression of protein kinase C-substrate mRNAs in the cerebellum of the macaque monkey. The Journal of Comparative Neurology, 467:135-149.

(研究室で有する実験技術・リソースとその公開の可能性)

自慢できるようなものは何もないですが、サルの脳で組織学をやってきましたので、

in situ ハイブリダイゼーションや免疫組織化学、組織画像解析に関する実験技術があります。その他にサルの指の動きの解析等をやっています。公開というほどのことはないですが、聞いていただければなんでもお教えします。興味がありましたら是非遊びに来て下さい。824日につくばエキスプレスが開通しますので、秋葉原から45分でつくばに着けます。