(所属領域)    第1領域 公募班員

(氏名)       鮫島 和行

(所属・職名) 玉川大学 学術研究所 ・COE 講師

(電話)042-739-8668

FAX042-739-8663

(E-mail)

samejima@lab.tamagawa.ac.jp

URLURLhttp://www.tamagawa.ac.jp/

sisetu/gakujutu/brain/tanji/samejima/

samejima.htm

(メッセージ)

9 月にATR 脳情報研究所から玉川大学学術研究所に移動しました。学部・大学院を通

じて工学、特に脳のconnectionist model と機械学習の一種である強化学習のアルゴリズムに関する研究をしていましたが、あるときからモデルを実験検証にどうにか生かせない

ものかと思案しているうちに自分で生理学実験をすることになりました。理論やモデル

の研究は実験検証されることによって初めて価値が認められ、また実験研究も理論やモ

デルによってその実験結果の事実の理解を可能にするのではないかと考えたからです。

この両輪が、別々の研究によって成立するのではなく、同一の研究者が考える完結した

研究計画に入ることによって初めて理解が進むような研究をしたいと心がけておりま

す。

現在は、京都府立医科大学の木村教授・院先行研究事業の銅谷代表との共

同研究によって大脳基底核での情報処理を明らかにする実験的・理論的研究をしていま

す。玉川大学に移動し、丹治教授、星助教授をはじめとします実験研究のプロのかたが

たや、この統合脳での議論を通じて大脳皮質と大脳基底核の情報処理原理の違いや相互

作用がどのようにおこるのかをこれから研究して行きたいと考えております。手始めと

しては、これまでの研究の延長として大脳基底核の線条体が様々なレベルでの意思決定

にかかわるか?関わるとすればどのような情報処理を通じて?を主なターゲットにすえ

ています。

今回初めてこのような大きなプロジェクトの一員として加えさせていただくことにな

りました若輩者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

 

(研究室で有する実験技術・リソースとその公開の可能性)

慢性・覚醒サルの行動実験・神経活動記録

計算論的モデルと統計的手法を用いた行動解析・神経活動解析手法