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(所属領域) 第二 |
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(URL) http://nct.brain.riken.jp |
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(メッセージ) 学生時代に勉強した物理の教科書の中には、当然のことながら「脳」という言葉はどこにも見当たらず、「脳」が理論的な研究の対象になり得るなどとは考えてもいませんでした。それがある外国人研究者のセミナーに出席したことがきっかけとなり、脳に理論研究が存在することを知り、急速にその道へ進むことになってしまうとは。セミナーの内容自体はいいかげんなものだったように思いますが、私にとっては重要な出会いだったと言えるかもしれません。 現在は主に大脳皮質や大脳基底核の神経回路のダイナミクスと、そこから生じる情報処理機能について、計算論的神経科学や物理学で培った理論的手法などを用いて研究を行っています。特に大脳皮質の局所神経回路の機能的構造や役割に関心をもち、理論と実験を組み合わせたアプローチも行っています。物理学的科学は、少なくともごく最近の理論先行の時代を除き、実験と理論が車の両輪となって発展して来ました。生物学的な科学研究の発展も同様の道筋を辿ることになると信じ、様々な実験結果から脳の仕組みに関するメッセージを読み取り、部分に関する知識を情報処理システムへと統合するような理論研究を目指しています。このような連携の和が、「統合脳」でさらに広がり、定着していくことを期待しています。以下、ご参考までに最近の論文から・・・
1)Takekawa T, Aoyagi T, Fukai T
(2004) Influences of synaptic location on the synchronization of rhythmic
bursting neurons. Network: Comput.
Neural Syst. 15, 1-12. 2)Kitano K, Fukai T (2004)
Temporal characteristics of the predictive synchronous firing modeled by
spike-timing-dependent plasticity. Learning & Memory
11: 267-276. 3)Teramae
J, Fukai T (2005). A cellular mechanism for graded persistent activity in a
model neuron and its implications in working memory. Journal of Computational
Neuroscience 18: 105-121.
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(研究室で有する実験技術・リソースとその公開の可能性) 大規模神経回路モデルのシミュレーション
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