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(所属領域) 第二領域・公募班員 |
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(氏名) 神作 憲司 |
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(所属・職名) 自然科学研究機構・生理学研究所 大脳皮質機能研究系・心理生理学研究部門・助手 |
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(電話) 0564-55-7843 |
(FAX) 0564-55-7786 |
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(E-mail) kansakuk@nips.ac.jp |
(URL) http://www.nips.ac.jp/fmritms/member/kansaku/index.html |
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(メッセージ) 第二領域・公募班員の神作憲司です。この場を借りて簡単な自己紹介をさせて頂きます。私は、脳神経外科医として病院で働いていた経験から、脳神経疾患に伴い脳機能を失うことが患者・社会に与える影響の大きさを実感し、脳機能を失わせない、もしくは失われた脳機能を回復させるためには、まずは脳を科学的に知ることが必要であると考えました。ちょうどその折、MR装置により非侵襲的にヒト脳機能を解析するfMRIが可能となり、ヒト脳を科学的に知る手段として大変興味を持ちました。産業技術総合研究所の3テスラMR装置を用いて北澤茂先生のもと行った博論研究では、後部言語野の側方化の男女差を始めて画像化することに成功しました。臨床経験において、左脳梗塞後の言語障害が、女性よりも男性の方が顕著であるような印象を持っていたため、ためしに男女を分けて解析をしたところ強烈な差が見つかったことを覚えています。その後もCREST研究員、米国NIH/NINDS・Visiting Associate、そして生理研助手として、多くの方々と知り合い研究を続けているうちに、すっかりと深遠なるシステム神経科学の世界にはまっています。 現在は、ヒトにおいて高度に発達した情報処理機能である数的情報処理過程を、特にカウンティングに着目することで明らかとしていきたいと考えています。カウンティングは、ヒト乳幼児が数の概念を獲得する過程で重要であることから、特にカウンティングに着目をしています。 「統合脳」にてさらに多くの研究者の方々と知り合うことで、脳科学への造詣を深めることが出来たらと考えています。どうぞよろしくお願い申し上げます。 以下、最近の論文等をご紹介させていただきます。 1. Kansaku, K., Muraki, S., Umeyama, S., Nishimori, Y., Kochiyama,
T., Yamane, S., Kitazawa, S. Cortical activity in multiple motor areas during
sequential finger movements: an application of independent component
analysis. NeuroImage, 2005. (in
press) 6. Bushara K.O.,
Hanakawa, T., Immisch I., Toma, K., Kansaku,
K., Hallett M. Neural correlates of cross-modal binding. Nature Neuroscience, 6(2): 190-195,
2003. 7. Kansaku, K., Johnson, A., Wu, T., Hallett, M. Role of the
supplementary motor area for counting. Society for Neuroscience Press Book
Part II: 492-493, 2003. (依頼) |
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(研究室で有する実験技術・リソースとその公開の可能性) 生理研では、磁気共鳴装置(3T, Siemens)が共同利用実験機器となっています。 |