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(所属領域) 第三領域・計画班員 |
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(氏名) 畠 義郎 |
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(所属・職名) 鳥取大学大学院医学系研究科 生体高次機能学部門・教授 |
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(電話) |
(FAX)0859-34-6250 |
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(E-mail) yhata@grape.med.tottori-u.ac.jp |
(URL)http://www.med.tottori-u.ac.jp/ site/page/igaku/daigakuin/kinou/seitai/seitai/ |
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(メッセージ) 私はこれまで大脳皮質の発達と経験の果たす役割について研究してきました。主な対象は視覚遮断による視覚野の眼優位可塑性です。発達期の可塑性は、視覚経験が皮質機能を修飾するだけでなく、その変化が神経回路の再編成により保存されることが大きな特徴です。経験依存的な神経回路の再編成を理解するには、どの神経結合が変化するのか、どのようなロジック(Hebb則など)に従って変化するのか、そこにはどのような分子機構が関与するのかといった点を明らかにすることが必要です。私はこの3つの疑問それぞれに取り組んでいますが、現在は最初の点「どの神経結合が変化するのか」について特に力を注いでいます。これまでの知見は、視床外側膝状体から視覚野への入力軸索に関するものにほぼ限られており、どの神経結合が変化し経験を固定するのかは実のところ明らかでありません。皮質内神経回路や外側膝状体へのフィードバック投射など他の神経投射は再編成されるのでしょうか?この疑問は、視覚野だけでなく大脳皮質神経回路の基本的な発達機構を理解する上で重要なアイデアを与えてくれるのではと考えています。 視覚経験が神経活動の変化を生み、一連の分子機構を経て神経結合の変化に至るまで、その長い経過を理解するには、様々なレベルの研究が必要です。「統合脳」では広い領域のエキスパートと交流し、アイデアを交換したり共同研究の機会を得たりすることを期待しています。 |
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(研究室で有する実験技術・リソースとその公開の可能性) 麻酔動物での電気生理実験、光学計測 薬物やトレーサーの脳内局所注入 神経細胞の形態解析 in vivo sampling標本のタンパク質解析 |