(所属領域)     第三領域・公募班員

(氏名)       谷口 雅彦

(所属・職名) 札幌医科大学・医学部

      付属がん研究所生化学部門・助教授

(電話) 011-611-2111

FAX  011-611-2299

(E-mail)

taniguti@sapmed.ac.jp

URL

http://biochem2.umin.jp/index_j.html

(メッセージ)

大学院時代は癌遺伝子(チロシンキナーゼ型のret遺伝子です)の研究をしていました。大学院修了後に神経の世界に入りました。私は以前より発生学に興味があり、神経発生の分野で研究を行おうと思い、その中でも軸索ガイダンス過程に興味を持ち研究を始めました。軸索ガイダンス分子には誘引性と反発性の分子がありますが、反発因子のセマフォリン分子に焦点を当てることにしました。セマフォリンは現在、20種類以上知られていますが、研究を始めた当初はほとんど同定されていませんでした。そこで最初に同定されたセマフォリンであるSemaphorin 3ASema3A、当時はCollapsinと呼ばれていた)ノックアウトマウスを作製して解析しました。私は軸索ガイダンス過程に興味があり、神経系の領域は気にしていないので、様々な神経系を解析してきました(共同研究でも)。現在もセマフォリンを中心に解析しています。

知り合いの先生は多くないですので、「統合脳」でいろいろな先生と知り合いになり、同時に、共同研究の輪が広がることを期待しています。多分、人畜無害(?)だと思われますので、気軽に話しかけてください。また、話しかけたら対応してください。少々目立つ格好(言動も?)をしていると思いますので、見つけやすいと思います。

以下、最近の論文を挙げます。
M Taniguchi, T Masuda, M Fukaya, H Kataoka, M Mishina, H Yaginuma, M Watanabe, T Shimizu (2005) Identification and characterization of a novel member of murine semaphorin family. Genes Cells in press

M Taniguchi, T Shimizu (2004) Characterization of a novel member of murine semaphorin family.  Biochem. Biophys. Res. Commun., 314, 242-248.

M Taniguchi, H Nagao, YK Takahashi, M Yamaguchi, S Mitsui, T Yagi, K Mori, T Shimizu (2003) Distorted odor maps in the olfactory bulb of Semaphorin 3A-deficient mice. J. Neurosci., 23, 1390-1397.

(研究室で有する実験技術・リソースとその公開の可能性)

班員の方々にお教えできるような特別な技術は有していません。どこの研究室でもやっているような技術のみです。申し訳ありません。