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(所属領域) 第3領域・公募班員 |
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(氏名) 嶋村 健児 |
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(所属・職名) 熊本大学・発生医学研究センター 形態形成分野・教授 |
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(電話)096-373-6583 |
(FAX)096-373-6586 |
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(E-mail) simamura@kaiju. medic.kumamoto-u.ac.jp |
(URL)http://www.imeg.kumamoto-u.ac.jp/divisions/morphogenesis/ |
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(メッセージ) そもそもは動物の形づくりのしくみに惹かれてこの世界に入ったわけですが、大学院時代のカドヘリンの神経発生における機能解析が私の研究のスタートでありました。以来、扱う分子は変わりつつも神経組織を研究対象としてきました。ここ数年来の関心は、細胞の場所と個性の問題、すなわち位置情報や領域性をきめるしくみの解明というところにあります。この問題に対し、神経細胞の多様性は実験上の大きな利点であろうと考えています。これまでに、シグナリングセンターを中心に頭部神経板における領域化の機構を明らかにしてきました。この結果、脳の各組織の原基となる神経上皮の区画がどのように規定されるかが徐々にわかってきたわけですが、実際にはそれらの区画からさらに多様な神経細胞が分化し、正しく配置されて脳の機能が発揮されるわけです。現在は、この問題に関し、視床をモデル系として、区画内における神経細胞の特異性の決定機構、さらに形質決定された神経細胞のその後の挙動を制御する機構について重点的に研究を行っています。本研究班では、異なる実験系や対象組織をそれぞれの視点から研究されている方々と意見・情報交換しながら、自分の研究に活かすことができればと考えております。 最近の論文 (1) Vieira, C., et. al. (2005) Diencephalic development
induced by Shh in the chick embryo.
Dev. Biol., in press. (2) Hashimoto-Torii, K., et. al. (2003). Differential activities of Sonic hedgehog
mediated by Gli transcription factors define distinct neuronal subtypes in
the dorsal thalamus. Mech. Dev. 120, 1097-1111. (3) Lagutin, O. V., et. al. (2003). Six3
repression of Wnt signaling in the anterior neuroectoderm is essential for
vertebrate forebrain development. Genes Dev. 17, 368-379. (4) Kobayashi, et. al. (2002). Early subdivisions in the
neural plate define distinct competence for inductive signals. Development
129, 83-93. |
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(研究室で有する実験技術・リソースとその公開の可能性) ニワトリ胚操作全般 脳組織の器官培養 in vivoエレクトロポレーションによる遺伝子導入 |