(メッセージ)
大学時代のテーマである、「アミントランスポーターの機能修飾と動物の異常行動の関係について」の研究を行って以来、トランスポーター、チャネルおよび受容体などの膜機能蛋白質の機能解析とその修飾などについての研究を行ってきました。これらの研究を行う過程で、膜機能蛋白質の作動原理について理解すること、および、その機能修飾により細胞レベルや組織レベルにおいてどのような生理学的影響がもたらされるのかという点に興味を持って研究を行っています。分子の挙動を理解するだけでは不十分ではあるとは思いますが、遺伝性不整脈の一因と考えられているチャネル変異体の機能解析からモデルを用いたシミュレーションによる不整脈発症の理解という一連の研究に参加した経験から、分子レベルでの機能解析から脳研究の進展へ貢献できるのではないかと考えています。
Tateyama M, Abe H,
Nakata H, Saito O & Kubo Y (2004) Ligand-induced
dynamic rearrangement of the intracellular dimeric
conformation of
metabotropic glutamate receptor 1a. Nat.
Struct. & Mol. Biol. 11:637-642.
Tateyama M, Kurokawa J,
Terrenoire C, Rivolta I & Kass RS (2003) Stimulation of protein kinase C inhibits bursting in
disease-linked mutant human cardiac sodium channels. Circulation 107: 3216-3222
Clancy CE, Tateyama M & Kass RS (2002) Insights into
the molecular mechanisms of bradycardia-triggered
arrhythmias in long QT-3 syndrome. J
Clin Invest 110: 1251-1262
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