(所属領域) 第三領域・公募班員     

(氏名)     伊丹 千晶

(所属・職名)国立精神・神経センター神経研究所 

       診断研究部・センター研究員

(電話)042-346-1722

FAX)042-346-1752

(E-mail) chiaki@ncnp.go.jp

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(メッセージ)

私は発達期の可塑性に興味を持って研究を行っています。「神経系は、環境に応じて情報処理を行う緻密な回路を、どのようにして獲得するのだろうか?」という疑問に答えるために、齧歯類に特有の体性感覚野バレルシステムを発達期可塑性のモデルとして利用しています。夜行性のマウスは、頬ヒゲなどの体性感覚系がよく発達していますが、近年の遺伝学的手法の進歩にも手伝って、分子レベルの理解を進めるに当たってはマウスのバレルシステムは極めて有用なツールとなりうると考えています。研究手法としては、電気生理学的手法を主として解析を行っていますが、今後は分子生物学や行動学等のいろいろな分野の手法を積極的に取り入れ、総合的な解析に広げていきたいと思っています。

今回初めて公募班員として参加させていただくことになりましたが、若輩者の私が、名だたる先生方の仲間に入れていただき、大変恐縮しております。期待を裏切らないよう頑張りますので宜しくお願いします。

(参考文献)

1. Itami, C, Kimura, F., Kohno, T., Matsuoka, M., Ichikawa, M., Tsumoto, T. and Nakamura, S. (2003) BDNF-dependent unmasking of "silent" synapses in developing mouse barrel cortex. Proceedings of National Academy of Science 100:13069-13074.

2. Itami, C., Mizuno, K., Kohno, T. and Nakamura, S. (2000) Brain-derived neurotrophic factor requirement for activity-dependent maturation of glutamatergic synapse in developing mouse somatosensory cortex. Brain Research 857: 141-150.

(研究室で有する実験技術・リソースとその公開の可能性)