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(所属領域) 第3領域・公募班員 |
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(氏名) 齋藤 康彦 |
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(所属・職名) 群馬大学・大学院医学系研究科・神経生理・講師 |
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(電話)027-220-7932 |
(FAX)027-220-7936
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(E-mail) syasu@med.gunma-u.ac.jp |
(URL) |
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(メッセージ) 私は、前庭系の様々な機能がニューロンや神経回路の機能特性とどのように結びついているのか、ということに興味を持って研究を行っております。本研究領域では、in vivo標本を用いてパッチクランプ法による記録を行い、前庭神経核の局所神経回路の機能特性について明らかにすることをテーマで参加させていただいています。大学院生の頃、ネコのin vivo標本で電気生理学的実験(正確には、同定したニューロンに色素を細胞内注入する実験)をしていまして、その大変さから、将来はin vivoの研究はしたくないと心に決めておりましたが、気がつくと、またin vivoの研究に足を踏み入れてしまいました。今回はラットのin vivo標本ということで、当初は簡単に考えていましたが、動物の状態を安定に維持するのが意外に難しく、また、いったん動物の状態が悪くなるとリカバーさせるのがかなり困難です。そういうこともあり、約一年半の試行錯誤を経まして、ようやく昨年ごろからこちらが思うような記録が取れるようになりました。この技術を生かして、in vivo標本を用いた研究の強みである神経回路の入出力特性や神経活動と動物の行動との関連について調べていきたいと思っております。 統合脳では、領域や研究手法に関わらず、多くの研究者と議論できればと考えています。また、日本では最近、前庭系の研究が、臨床系以外では非常に少ない(今年の神経科学学会では演題数が私を含めてほんの数題でした)ので、前庭系の面白さを少しでも皆さんにわかっていただければと思っています。 |
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(研究室で有する実験技術・リソースとその公開の可能性) パッチクランプ法(スライス標本、in vivo標本) 免疫組織学的手法 single-cell RT-PCR法 |