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(所属領域) 第4領域・計画班員 |
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(氏名) 上村 匡 |
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(所属・職名)京都大学大学院生命科学研究科 細胞認識学文分野・教授 |
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(電話)075-753-9238 |
(FAX)075-753-4265 |
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(E-mail) tauemura@lif.kyoto-u.ac.jp |
(URL)http://www.lif.kyoto-u.ac.jp/labs/cellpattern/ |
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(メッセージ) 樹状突起は軸索よりも短くはるかに複雑に枝分かれします。ニューロンはクラスごとに特徴的な樹状突起パターンを発達させますが、その驚くばかりの多様性がどのように調節されているかは未解決の問題です。樹状突起がおおう領域(受容野)の大きさは入力の数を、また、突起の長さや分岐の複雑度は信号伝達などの生理的特性を左右します。従って樹状突起パターンの多様性はニューロンのクラスごとに特有の機能を支えており、神経系が様々な情報を受容し処理するために不可欠です。私の研究グループでは、モデル生物(ショウジョウバエ)を生かしたまま特定のニューロンの突起パターンを単一細胞の解像度で可視化できる系統を作製しました(下図)。この系統を利用した遺伝学的な手法を出発点として、in vitro培養系だけでは明らかにできない樹状突起のパターン形成の基本原理を明らかにすることを目指しています。 Kaoru Sugimura, Daisuke Satoh, Patricia Estes, Stephen Crews, and Tadashi Uemura. Development of morphological diversity of dendrites
in Drosophila by the BTB-zinc finger protein Abrupt. Neuron, 43:
809-822 (2004). Yasuyuki Shima,
Mineko Kengaku, Tomoo Hirano, Masatoshi Takeichi, and Tadashi Uemura. Control
of dendritic maintenance and growth by a mammalian 7-pass transmembrane
cadherin, Celsr2. Developmental Cell,
7:205-216 (2004). |
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(研究室で有する実験技術・リソースとその公開の可能性) ショウジョウバエの分子遺伝学的手法、感覚細胞の樹状突起をレーザーにより切除する技術など。 |