(所属領域)   第四領域・計画班員

(氏名)   桝 正幸

(所属・職名) 筑波大学      

       大学院人間総合科学研究科・教授

(電話)           

FAX              

(E-mail) mmasu@

md.tsukuba.ac.jp

URLhttp://www.md.tsukuba.ac.jp/

public/basic-med/molneurobiol/index.html

(メッセージ)

京都大学医学部の学部生の頃、医化学第二講座の沼研究室に出入りし、アセチルコリン受容体がクローニングされ、機能的に再構成される過程をつぶさに見た。この経験から、分子生物学の素晴らしさを実感し、同時に研究の厳しさを知った。大学院時代は、中西重忠先生の指導を受け、代謝型グルタミン酸受容体のクローン化と機能解析の研究に従事した。中西先生からは、自由奔放な考え方と感性を磨くことの重要性を教えられた。その後、神経系のダイナミックな変化と自己組織化に興味を持ち、神経回路形成の研究をやりたいと考えた。1994年当時、軸索ガイダンス因子の分子生物学的な研究を行っている研究室は少なく、未だ無名だったUCSFのTessier-Lavigne博士のラボに留学し、ネトリン受容体の研究を行った。アメリカでは、研究はさることながら、文化や考え方の違う優秀な人達に巡り会い、多くの事を学んだ。1997年、留学から帰国後直ぐに筑波大学教授への就任が決まり、新しい研究室を作った。研究費も、研究室も、大学院生も何も無いところから研究をスタートし、苦労した。現在は、神経発生、神経回路形成に関わる新規の遺伝子を発掘している。他の人があまり手を付けていない分子を狙った結果、ヘパラン硫酸糖鎖や脂質メディエーターなど、素人には難しい領域に踏み込んでいる。糖や脂質の代謝に関わる酵素群は、核酸の配列から機能を予測できない重要な役割を担っている分子群であり、ポストゲノム研究として面白い対象だと考えている。今後は、神経発生から機能獲得へ向けて研究を展開して行きたい。

(研究室で有する実験技術・リソースとその公開の可能性)

Non-radioisotopic in situ hybridization。特にマウスのプローブを沢山取りそろえているので、リクエストしてもらえば、提供できるかもしれません。

ヘパラン硫酸糖鎖の組成解析。あまり一般的な実験ではありませんが、必要があれば、相談に乗ることができます。

マウスのin utero elecrtoporation。ノックアウトマウス作成。分子生物学。