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(所属領域) 第4領域・計画班員 |
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(氏名) 能瀬 聡直 |
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(所属・職名) 東京大学大学院理学系研究科・物理学専攻・助教授 |
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(電話)03-5841-8724 |
(FAX)03-5841-4445
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(E-mail) nose@phys.s.u-tokyo.ac.jp |
(URL) http://bio.phys.s.u-tokyo.ac.jp/ |
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(メッセージ) ショウジョウバエの神経系(主に神経筋結合系)をモデルとした神経回路網形成の研究を、Corey Goodman研のポスドクとして渡米した1989年以来行っている。ショウジョウバエの利点は、遺伝学が発達しているだけではなく、神経細胞を個々に同定し、その配線形成の過程を「見る」ことが可能な点だと思う。Goodmanを有名にしたバッタにおける当初の研究では、蛍光色素を電極により注入するという大変な作業が必要だったが、今では、GFPを用いたイメージングで容易にできるようになってきた。私たちは、シナプス形成時に、さまざまな機能分子がどのような振る舞いをするのか、またどのような情報が細胞内に伝わるのかを、GFPやカルシウム・イメージングを用い可視化することにより解析している。また、研究室の助手の森本(谷藤)が中心となり、パッチクランプ法を用い、シナプスの機能発達の研究を進めている。一方、遺伝子の同定法として、マイクロアレイによる、単一細胞レベルでの遺伝子発現プロファイリングに最近成功した。このような多角的な研究手法を用いて、シナプス形成の仕組みに迫りたいと考えている。 これまでの研究テーマは、神経細胞が標的を識別する際に目印として働く標識分子の探索など、分子・細胞レベルの解析が中心であったが、将来の研究の方向性として、より回路レベルの研究ができないかと現在模索している。統合脳において、さまざまな階層での解析を進めておられる研究者と交流することで、新たな方向性を見いだすきっかけが得られればと期待している。 |
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ショウジョウバエの分子遺伝学 ショウジョウバエの神経筋シナプス形成過程のイメージング ショウジョウバエの神経筋シナプスのパッチクランプ解析 微小電極を用いたdye injectionなどによるショウジョウバエ単一ニューロンの可視化 |