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(所属領域) 第4領域・公募班員 |
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(氏名) 柿澤 昌 |
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(所属・職名) 東京大学大学院医学系研究科 細胞分子薬理学教室・助手 |
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(電話)03(5841)3414 |
(FAX)03(5841)3390 |
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(E-mail)
sho@m.u-tokyo.ac.jp |
(URL)所属研究室 http://calcium.cmp.m.u-tokyo.ac.jp/index.html |
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(メッセージ) 「三つ子の魂百まで」と言いますが、幼少期における環境・経験は、どのようにして我々に刻まれ、そして、大人になっても維持され続けるのでしょうか? 私は、少年時代から、自然に触れるのが大好きでしたが、自然界を広く見渡しても、生涯の或る特定の時期の環境が、その個体のその後に決定的な影響を与える例は、数多く見受けられるように思われます。(詳細については、語り出すと切りが無いので、ここでは自重いたします。) 私が脳科学の分野に足を踏み入れてから10年近く経ちますが、活動依存的な神経回路網の形成と維持機構の研究に取り組んでいるのも、上述のようなヒト・自然に対する興味や感動が少なからず影響していると思っています。脳研究に取り組み出した当初より、自ら立ち上げた局所的慢性投与法を用いて特定のシグナル伝達因子を時期・部位特異的にin vivoで阻害し、マウス小脳登上線維−プルキンエ細胞シナプスの発達・除去、あるいは機能的維持に及ぼす影響を、スライス標本上で電気生理学的手法を用いて解析しております。さらに、研究を進めてゆくうちに、シグナル分子が、非常に複雑な構造をした神経細胞あるいは回路網の中で、どのような時間的・空間的挙動を取る事で、その機能が発揮されるのかということに、強い興味を抱くようになりました。そこで現在は、Ca2+に限らず、イノシトール3リン酸(IP3)や、本特定領域における私の研究課題でもある一酸化窒素(NO)シグナルの動態などについても、当研究室で開発された可視化プローブを用いたイメージングによりアプローチしています。 電気生理とイメージングを駆使して研究を進めてゆくと、例えばシナプス可塑性誘導時の機能分子の動態が解明できるのみならず、イメージングにより推測される機能的な変化を電気生理で証明し、さらに追究してゆくといった面白さが出てきます。この特定領域においても、様々な角度から脳研究に取り組んでいる方々との交流、そして、そこから生まれてくるsupralinearな効果に、心より期待しております。どうぞ宜しくお願いいたします。 |
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(研究室で有する実験技術・リソースとその公開の可能性) ・ スライスパッチクランプ法 ・ 可視化プローブを用いたイメージング法 ・ 局所的慢性投与法 ・ ウィルスを用いた遺伝子導入 これらの手法に興味を持たれた方は、御連絡ください。 |