(所属領域)    第四領域・公募班員

(氏名)       福田 光則

(所属・職名) 独立行政法人理化学研究所

  福田独立主幹研究ユニット・独立主幹研究員

(電話)048-462-4994

FAX048-462-4995

(E-mail)

mnfukuda@brain.riken.go.jp

URL

http://www.riken.go.jp/r-world/research/lab/iru/fukuda/index.html

(メッセージ)

大学院時代にイノシトール1,3,4,5-四リン酸(IP4)受容体としてシナプス小胞上に豊富に存在するシナプトタグミンI分子を同定したのがきっかけで、それ以来調節性分泌の分子メカニズムの解明に取り組んでいます。最近は脳内の膜(小胞)輸送にとらわれず、非神経系に特異的な膜輸送の分子メカニズムにも興味を持ち、研究活動の幅を広げています。現在最も注目しているのが、メラノサイトにおけるメラノソームの輸送です。メラノサイトはニューロンと同じく神経冠由来で、樹上突起を伸ばしてメラニン色素を隣接するケラチノサイトに受け渡しており、膜輸送という観点からみるとメラノサイトとニューロンにはある種のアナロジーが存在します。ニューロンではシナプトタグミンIがシナプス小胞輸送に関与していますが、メラノサイトではシナプトタグミン様蛋白質(Slp2-a)がメラノソーム輸送を制御しています。「統合脳」ではメラノソーム輸送に必須の分子ミオシンVaの神経回路網形成における役割を調べたいと思っています。また、統合脳では膜輸送(受容体などの輸送も含む)という観点から、班員の皆様の研究のお役に立てたらと思います。

(昨年の主な論文)

(1) Fukuda, M. and Kuroda, T. S. (2004) Missense mutations in the globular tail of myosin-Va in dilute mice partially impair binding of Slac2-a/melanophilin. J. Cell Sci. 117, 583-591

(2) Fukuda, M., Kanno, E., Satoh, M., Saegusa, C. and Yamamoto, A. (2004) Synaptotagmin VII is targeted to dense-core vesicles and regulates their Ca2+-dependent exocytosis in PC12 cells. J. Biol. Chem. 279, 52677-52684

(3) Llinás, R. R., Sugimori, M., Moran, K. A., Moreira, J. E. and Fukuda, M. (2004) Vesicular reuptake inhibition by a synaptotagmin I C2B domain antibody at the squid giant synapse. Proc. Natl. Acad. Sci. USA 101, 17855-17860

(4) Kuroda, T. S. and Fukuda, M. (2004) Rab27A-binding protein Slp2-a is required for peripheral melanosome distribution and elongated cell shape in melanocytes. Nature Cell Biol. 6, 1195-1203

(研究室で有する実験技術・リソースとその公開の可能性)

シナプス小胞輸送関連蛋白質のcDNAsynaptotagmin IXV, syntaxin-15, VAMP-18, SNAP-25/23, NSF, a/b-SNAP, Munc18-13, Munc13-1/4, Rim2など)及び発現ベクター

マウスに存在する60種類の低分子量G蛋白質Rabの網羅的解析ツール(dominant active/negative変異体など)

神経内分泌(PC12)細胞からのホルモン分泌の生化学的測定

全反射顕微鏡を用いた顆粒開口放出の動態解析