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(所属領域) 病態脳・計画班員 |
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(氏名) 田平 武 |
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(所属・職名) 国立長寿医療センター 研究所・所長 |
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(電話) 0562-45-0183 |
(FAX)
0562-45-0184 |
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(E-mail) tabira@nils.go.jp |
(URL)
http://www.nils.go.jp/ |
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(メッセージ) アルツハイマー病はbアミロイドが脳に沈着し老人斑が形成される病気です。アミロイドbタンパクで免疫することにより老人斑の形成が抑制され、できていた老人斑も消えることが分かり、ワクチン療法として注目されています。 この方法を最初に開発したのは米国のSchenkらです。彼らはアミロイドbタンパクをアジュバントとともに筋注するワクチンを作りヒトで治験を行いました。残念なことにこのワクチンを接種した患者の6%に副作用としての髄膜脳炎が起こった為に治験は中止になりました。私達はアデノ随伴ウイルスベクターにアミロイドbタンパクを作る遺伝子を組換え、1回経口投与するだけでアルツハイマー病のモデルマウスに著効を示しました。脳炎などの副作用もなく安全であると思われ、人での治験に進む予定です。しかし、100%安全であるとの保証はなく、より安全な方法の探索は続ける必要があります。この研究ではワクチンが有効であるメカニズムを解明し、その中からワクチンに代わる新しい治療法を開発しようとするものです。 文献 Hara
H, Monsonego A, Yuasa K, Adachi K, Xiao X, Takeda S, Takahashi K, Weiner HL,
Tabira T: Development
of a safe oral Abeta vaccine using recombinant adeno-associated virus vector
for Alzheimer’s
disease. J Alzheim Dis. 6(5): 483-8, 2004. |
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(研究室で有する実験技術・リソースとその公開の可能性) アルツハイマー病及びそのモデル動物の神経免疫学的実験技術 |