(所属領域) 第5領域 公募班員         

(氏名)   佐々木 純子

(所属・職名) 秋田大学・医学部・病理病態医学講座

       感染制御学分野・ 助手

(電話)018-884-6079

FAX018-836-2607

(E-mail)

sasakij@med.akita-u.ac.jp

URL

http://www.med.akita-u.ac.jp/cgi/p1.cgi?koza=bisei

(メッセージ)

 

 私は、グリセロリン脂質のリン酸化代謝産物であるホスホイノシチドの個体における生理機能について研究しております。1)2)3)ホスホイノシチドは形質膜や細胞内オルガネラの構成因子として膜の構造を規定するのみならず、個々に特異的な標的タンパク質と結合し、それらの活性や細胞内局在を調節することにより、多様な細胞応答を制御すると考えられています。生体内には7種類のホスホイノシチドが存在し、それぞれ固有の生理機能を有すると考えられていますが、まだ明らかになっていない点が多くあります。

私が最近作製したホスホイノシチド代謝酵素欠損マウスは顕著な運動異常を呈します。現在のその解析を行っておりますが、なにぶん、脳研究を始めたばかりで右往左往しております。この「統合脳」で、多くの先生方に見ていただき、ご指摘、ご批判していただきたいと思っております。そして可能であれば、共同研究させていただきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

1)J. Sasaki et al, Regulation of anaphylactic responses by phosphatidylinositol phosphate kinase type Ia. J. Exp. Med. 201: 859-870, 2005

2)Y. Horie, A. Suzuki, E. Kataoka, T. Sasaki, K. Hamada, J. Sasaki et al, Hepatocyte-specific Pten deficiency results in steatohepatitis and hepatocellular carcinomas. J. Clin. Invest. 113: 1774-1783, 2004

3)T. Sasaki, J. Irie-Sasaki et al, Funcion of PI3Kg in thymocyte development, T cell activation, and neutrophil migration. Science 287: 1040-1046, 2000

(研究室で有する実験技術・リソースとその公開の可能性)

 イノシトールリン脂質動態解析関連

可視化プローブ(in vivo & in vitro

     数種類のイノシトールリン脂質代謝酵素欠損マウス

     イノシトールリン脂質キナーゼ、ホスファターゼ活性測定

     イノシトールリン脂質の定量

 できる限り対応いたします。