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(所属領域) 第5領域・公募班員 |
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(氏名) 大森 哲郎 |
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(所属・職名) 徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス 研究部・精神医学分野・教授 |
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(電話)088−633−7130 |
(FAX)088−633−7131 |
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(E-mail) tohmori@clin.med.tokushima-u.ac.jp |
http://www.hosp.med.tokushima-u.ac.jp/university/servlet/index |
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徳島大学精神科の大森哲郎です。精神科の臨床医ですが、現状の限界を超えたくて研究も続けています。卒業後は北海道大学精神科で主として精神薬理学的研究に従事しておりましたが、1999年に徳島大学に着任し、研究体制の確立が緊急の課題となりました。 研究面からみると、脳科学の爆発的進歩から精神医学が受け取る恩恵には計り知れないものがあります。一方で、診療を本務とする臨床医が、方法論の急速な刷新や新知見の指数関数的増大に追いつくことは、必ずしも容易ではなくなっているのも事実です。このような状況のなかで、しかもマンパワーも研究機材も乏しいなかで、どうやって研究体制を整備してゆくか。その答えが学内研究室との連携であり、連携先のひとつが放射線科の原田雅史先生でした。同先生は神経放射線医学の専門家で、特にMagnetic Resonance Spectroscopy (MRS)に造詣が深い研究者です。さっそく共同研究を開始しました。2004年には日本の診療施設としては2番目に3テスラのMRS装置が導入されて、GABAとグルタミン酸の測定方法を確立しました。そこでそれまでの企画を発展させ、病態脳の公募課題に採択された「非侵襲的脳内グルタミン酸・GABA測定による統合失調症アミノ酸仮説の検討」を開始しました。まだ始まったばかりの企画ですが、息の長い研究になると思っております。 私たちのグループは、脳画像研究と平行して分子医学的研究も行っています。白血球をサンプルとする、マイクロアレイやRT-PCR法による新しい精神疾患マーカーの探索や病態解析はそのひとつです。徳島大学のCOEプログラム「ストレス制御を目指す栄養科学」の一翼も担っています。 |
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(研究室で有する実験技術・リソースとその公開の可能性) |