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平成21年度

C57BL/6由来ES細胞を用いた
コンディショナルノックアウトマウス作成支援の募集

 *班員の希望する遺伝子改変マウス作成を受託します*


 「統合脳」支援班研究リソース委員会では、20年度に引き続き21年度も「C57BL/6由来ES細胞を用いたコンディショナルノックアウトマウス作成支援事業」(代表、崎村建司)をおこなう予定にしています。本事業は、統合脳の班員がC57BL/6の純粋遺伝的背景におけるコンディショナルノックアウトマウス作成に取り組むプロジェクトを支援することを目的とします。統合脳の研究期間が来年度で修了することから、マウスの供与を早めるために、20年度(2次募集)計画と21年度(1次募集)の計画を同時に受け付けます。具体的には、今年度のものと併せて7-8件程度のマウス作成を技術的に支援するとともに、一部は依頼者の人的な負担なしでマウス作成を受託します。また、作成経費は特別な場合を除きほとんどありません(マウス輸送料や検疫にかかる費用は除く)。なお、支援プロジェクトは広く募集しますが、応募が多数の場合は、統合的脳研究の推進への貢献という視点から評価委員会で検討し決定します。また、作成したマウスのリストは一定期間後に公表し、共同研究を促進します。なお、ノウハウや技術的支援を崎村(新潟大学脳研究所)及び三品(東京大学医学系研究科)のグループが担当し、以下のような支援をおこないます。原則的には標的遺伝子にloxP配列を挿入したfloxマウスの作成を目指しますが、その他の遺伝子改変マウス作成にもお応えします。

1)


相同組換え用ベクターを作成するために必要なカッセトベクター類の提供と具体的作成プロトコールの提示。経験程度により、2週間程度の直接指導をおこない短時間でベクターを完成させる。
2)

相同組換えベクターのES細胞RENKA株への導入及び、薬剤耐性クローンの単離、凍結。
3)

相同組換えクローンスクリーニング用DNAの提供とサザン解析の指導。必要に応じスクリーニングを直接指導するか、受託する。
4) 相同組換ES細胞よりキメラマウスの作成。
5) SPF化したfloxマウスの各施設への送付。
6) FLPマウスとの掛け合わせによる薬剤耐性遺伝子の除去。


  遺伝子改変マウス作成希望者は、以下の項目に関して記載した書類(書式自由A4用紙2ページ以内)を添付しメールにて申し込んで下さい。今回の募集締め切りは2月13日です(応募件数にかかわらず来年度2回目の募集をおこなう予定にしています)。なお、応募の有無にかかわらず遺伝子改変マウスについていつでもご相談は引き受けますのでご連絡下さい


応募書類の記載事項

1. 実験計画(実験の目的と作成するマウスのデザインなど)
2. 対象遺伝子の情報(cDNAのデータベースaccession number等)
3. マウス作成従事者の分子生物学的スキル (具体的遺伝子操作の経験程度:PCR、DNAライゲーション、プラスミド抽出、サザンブロットハイブリダイゼーション、 ラジオアイソトープの使用の有無など)
4. 受入マウス施設の受入基準 (マウスで受け入れられるか、凍結胚での受入が可能かなど)
5.

作成支援か全面的委託かの別(受託できる件数は限られています)

不明な点等ありましたら下記にお問い合わせください

崎村 建司(新潟大学脳研究所)    E-mail: sakimura@bri.niigata-u.ac.jp