【課題2:パッチクランプ法と電気生理学的データ解析の初歩】

 電気生理学的実験を行おうとすると、いまやパッチクランプ法は避けて通れないものとなりました。また、これまで電気生理学には縁のなかったさまざまな分野の研究者がパッチクランプ法を用いることも増えてきたように思います。パッチクランプ法が市販品を用いて手軽に行えるようになったことはその普及に大きく役立ちましたが、依然その基本的理論やデータが得られた後の解析法を理解するには時間がかかることにはかわりありません。また、小さなミスがデータの信頼性を大きく減退させることもあります。
 このコースでは、パッチクランプ法が初めての方からさらに理解を深めたいと考えておられる方すべてを対象に、電気生理学的方法の基本をパッチクランプ法を通じて学ぶことを目的としています。実習では培養細胞を用いたパッチクランプ法、データ取り込み・解析方法、および独自に実験を開始するに当たって必要な細かな周辺技術などを実地に体得していただきます。奮ってご応募ください。