【課題4:霊長類眼球運動の記録解析】

 さまざまな知覚信号のなかで視覚の占める割合は非常に高い。特に、高分解能の中心窩に視対象を捉えるときの視線の動きを測定することは、視知覚の研究を進めるうえで有効な手段になりうることが多い。電子機器の技術革新にともなって、数多くの眼球運動を測定する手段が開発されてきた。本実習では、当研究室で使用している以下に挙げた眼球運動測定法を中心に測定原理の説明とヒトとサルを用いた実際の眼球運動の測定、計算機によるデータ記録(Tempo/Win, reflective computing 社製、 Matlabソフトウエア, Mathworks社製 を用いる)を行う。
      1) 強膜トラッカー法(ヒト)
      2) サーチコイル法(サル)
また、サルを用いた衝動性眼球運動(サッカード)中の上丘ニューロン活動を観察する。記録された眼球運動、神経活動のデータをMatlabソフトウエア(Mathworks社製)を用いて解析する。
    (解析実習予定)
      1) サッカードの反応時間、振幅、速度の解析
      2) 上丘ニューロンのスパイク発火頻度の解析
      3) 上丘ニューロンのスパイクの相互相関解析