【課題5・6:免疫電子顕微鏡法】

グルタミン酸受容体およびGABA受容体について、ラット脳における電子顕微鏡的局 在を、特にシナプスとの位置関係に注目して観察する実習。動物の固定から切片の作製、免疫反応、電顕標本作製までをコンパクトにまとめて行うと同時に、既に作製済みのpreembedding, postembedding, freeze fracture replica labelingの各方法による電子顕微鏡用標本を観察し、電顕写真の解釈と異なる免疫電顕法の利点、欠点について簡単に学ぶ。特に受容体のサブタイプによって、興奮性や抑制性シナプスとの空間的関係が異なっていることを電顕観察を通じて実感していただく。
 本年preembedding法を主に行うAコースとpostembedding法を主に行うBコースに分けて実施する。
 写真は、トレーニングコースで作製したpreembedding immunogold 法の標本を用い、昨年度参加者が撮影したラットの小脳における代謝調節型グルタミン酸受容体 (mGluR1)のラベリング像。