課題番号5
遺伝子改変マウス解析のための行動実験
柳川右千夫, 兼子幸一, 山肩葉子, 小幡邦彦
トランスジェニックマウスやノックアウトマウスなどの遺伝子改変マウスを作成する技術は急速に普及している。
これまで多数の遺伝子改変マウスが樹立されており、今後さらに増加すると考えられる。
遺伝子改変マウス作成の技術とは別に、(1)すでに樹立されているマウスを維持管理して自分の研究に応用したいと考えている方、(2)行動解析に興味を抱いている方を対象にして今回のトレーニングコースを企画した。
具体的には、当研究室で樹立したグルタミン酸脱炭酸酵素遺伝子(GAD)ノックアウトマウスなどを用いて以下の講議と実習を予定している。
1)遺伝子改変マウスの維持と管理:飼育管理および繁殖方法の基本。遺伝子改変マウスの同定法。2)行動解析:主に恐怖条件付け学習の行動解析に関して学ぶことを目的とする。
同学習の神経機構、実験パラダイム、行動観察のポイントを学ぶとともに、実習を通して遺伝子改変マウスと野生型マウスとについて比較検討する。
特に、遺伝子改変マウスの行動評価する際に注意すべき点について考察する。
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