課題番号8

ウイルスによる遺伝子導入を用いた細胞応答研究法

西田基宏,森 泰生

ゲノムの解読が達成された現在,新規タンパクの細胞レベルでの機能解析は必須条件となってきている. トランスフェクション法は一過的発現系において汎用されているが,目的とする組織の細胞においては発現効率が低かったりすることが多い. これに対し,非増殖性組み換え型ウイルスは広い組織や細胞に損傷を与えずに導入することが可能であり,高効率の発現が期待できる遺伝子導入法である. 本実習では,組み換えウイルスを細胞に感染させ,従来のトランスフェクションによる遺伝子導入にはない長所を学んでいただく. また実際に様々な細胞内シグナル制御因子を培養細胞に発現させ,蛍光法を用いて種々の刺激による細胞内Ca2+濃度変化やチャネルの局在変化を観察する.
生理科学実験技術トレーニングコースホームページ

Copyright(C) 2002 NIPS (training@nips.ac.jp). All rights reserved.