課題番号13

慢性動物実験法入門

南部 篤、畑中 伸彦、橘 吉寿

覚醒下の実験動物とくに霊長類に様々な課題を遂行させ、その際の神経活動を 記録・解析するという慢性実験は、神経回路が実際にどのように働いているか を解明する上で強力な手段である。また、様々な脳領域に刺激電極を留置して おくことにより、従来の急性実験と同様に電気生理学的に神経回路を解析する ことも可能である。さらに、神経解剖学的研究において標識物質の注入部位を 生理学的に同定する際にも、慢性実験のセットアップは有用である。しかし、 このような実験技術は、手から手へと受け継がれることが多く、なかなか体系 だって習得する機会が少ない。本コースでは、このような慢性実験を始めたば かり、あるいはこれから始めようとする研究者や大学院生を対象に、課題の訓 練方法、手術法、金属電極作製、記録・解析方法などの講義・実習を行う。


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