2008年7月28日-8月1日
担当:重本隆一(脳形態解析研究部門)
【概要】
平成20年度で第19回を迎える生理科学実験技術トレーニングコースは7月28日(月)より8月1日(金)まで生理学研究所の明大寺,山手両キャンパスにて開催された。下記の16個のコースを設定し,受講者の公募を行ったところ,200名を超す応募を受けた。本来全員を採択して受講していただきたいところであるが,キャパシティに限りがあることからそのうち149名を採択して受講していただいた。
既にこのトレーニングコースは国内の若手生理学研究者,神経科学者の間で広く浸透している。アメリカではMarine Biology LabやCold Spring Harborなど,実験手技を実際に学ぶコースが広く知られている。しかしながらわが国ではそのようなコースは比較的まれであり,特に生理学実験の多くは実際に体験しないとイメージを掴み難いため,本コースは広範な支持を得てきた。また生理学研究所のトレーニングコースでは,ほとんどのコースで実際に第一線の研究に用いられている実験設備を実習に提供し,実験のエクスパートが直接教えている。新しい実験手法を紹介するだけでなく,他ではなかなか得ることができない実験のコツや実験データの解釈といったことを実例に即して教えている点も重要な要素となっている。また,何度目かの受講になる「リピーター」もある一定の数が見られ,若手研究者にとっても知己を増やす場として活用されていることもうかがえる。若手研究者育成の重要性が指摘されている今,生理学研究所としては,今後とも研究者コミュニティの核となる研究所として,このコースをより継続,発展させていくことが大変重要な使命であると考えている。
プログラムは以下の通りである。
また,例年通りコースの終了後,受講者にアンケートをとってその意見を次回以降に活かすようにしている。主な意見は以下の通り。尚,アンケートの全内容は生理学研究所のホームページで公開されている(http://www.nips.ac.jp/training/2008/TC2008Q.pdf) ので,そちらを参照されたい。
【アンケート結果】受講者 148名,うち回答者129名(回収率87%)